理想の部屋が予算オーバー!家賃を上げる前に見直すべき5つの条件|不動産屋が教える賃貸の探し方
理想の部屋が予算オーバー!家賃を上げる前に見直すべき5つの条件|不動産屋が教える賃貸の探し方
「この部屋、すごく良い!」と思って家賃を見ると、予算より2万円高い。駅から近くて、築浅で、間取りも理想的。でも毎月の支払いを考えると、簡単には決められない。賃貸物件を探していると、そんな場面に出会うことがあります。
不動産会社として物件をご紹介していると、「あと1万円予算を上げれば希望に合うのですが……」というご相談もあります。しかし、家賃を上げることだけが解決方法ではありません。希望条件を少し違う角度から見直すことで、予算内でも満足できる物件が見つかる可能性があります。
今回は、理想の部屋が予算オーバーになったとき、家賃を上げる前に見直してほしい5つの条件をご紹介します。
まず確認したいのは「家賃」ではなく「毎月の総額」
物件検索では家賃の金額に目が行きますが、実際に毎月支払うのは家賃だけではありません。管理費・共益費、駐輪場代、駐車場代、保証会社の月額保証料などが必要になる物件もあります。
例えば家賃12万円・管理費1万円の物件と、家賃12万5,000円・管理費3,000円の物件では、後者の方が月額総額は安くなります。物件検索の段階で家賃だけを比較していると、こうした違いを見落とすことがあります。
まずは「毎月いくらまでなら無理なく支払えるか」を決め、管理費などを含めた総額で比較しましょう。そのうえで、次の5つの条件を見直してみてください。
1.駅徒歩5分以内を「10分以内」に広げてみる
駅徒歩5分以内は人気の条件です。しかし、駅から近いという理由だけで家賃が高くなる物件もあります。そこで最初に試したいのが、駅徒歩の条件を少し広げることです。
例えば駅徒歩5分以内で検索していた方なら、10分以内まで広げてみましょう。駅から数分離れることで、築年数や広さなど、別の条件が良い物件を検討できる場合があります。
ただし、駅徒歩10分が誰にとっても問題ないわけではありません。夜遅く帰宅する方、雨の日に歩くのが負担になる方、坂道が多い地域では、実際の道のりを確認する必要があります。
駅徒歩の数字より、毎日の通勤や帰宅が負担にならないか。この視点で考えると、検索条件を広げやすくなります。
2.築年数の上限を外して「室内の状態」で選ぶ
「築10年以内」「築15年以内」といった条件も、物件検索ではよく使われます。確かに築浅物件には、設備が新しく、共用部分も比較的きれいな物件が多いという魅力があります。
しかし、築年数だけで判断すると、室内がリフォームされた物件や、適切に管理されている物件を見逃すことがあります。例えば築25年でも、キッチンや浴室、床などが改修されていれば、生活上の満足度が高い場合があります。
もちろん、築年数が古い物件では建物の構造や耐震性、設備の状態なども確認したいところです。特に1981年の新耐震基準の前後については、建築確認の時期などを確認する必要があります。
築年数を完全に無視するのではなく、「築何年か」だけでなく「現在どのような状態か」で比較してみましょう。
3.専有面積より「家具を置ける広さ」を考える
「30㎡以上」「40㎡以上」といった専有面積も、部屋探しでは重要な条件です。しかし、面積が広ければ必ず暮らしやすいとは限りません。
例えば同じ30㎡でも、廊下が長い間取りと、居室部分を広く使える間取りでは家具の配置が変わります。柱の位置、収納の大きさ、扉の開き方によっても、実際に使えるスペースは異なります。
「35㎡以上でないと無理」と考えていた方でも、間取りによっては32㎡で十分な場合があります。反対に、40㎡あっても使いにくい間取りなら、期待したほど広く感じないかもしれません。
内見ではベッド、ソファ、ダイニングテーブル、デスクなどの配置を具体的に想像しましょう。必要な家具の寸法を測っておくと、面積だけに頼らず比較できます。
4.人気設備は「本当に毎日使うか」で判断する
独立洗面台、浴室乾燥機、宅配ボックス、オートロック、ウォークインクローゼットなど、賃貸物件にはさまざまな設備があります。どれも魅力的ですが、すべてを必須条件にすると候補が少なくなります。
例えば宅配ボックスを希望していても、荷物を受け取る頻度が少ない方なら、優先順位を下げられるかもしれません。一方、ネット通販を頻繁に利用する方には重要な設備でしょう。
浴室乾燥機も同様です。洗濯物を外に干せない生活なら便利ですが、乾燥機付き洗濯機を利用している方なら必要性は変わります。
大切なのは「人気設備だから欲しい」ではなく、「自分の生活で、その設備をどのくらい使うか」です。設備を一つ外すだけでも、候補が広がることがあります。
5.希望エリアを「隣駅・別路線」まで広げる
家賃を抑えるために、最も効果が出る可能性があるのがエリアの見直しです。同じ沿線でも駅によって募集条件は異なりますし、別路線でも通勤時間がほとんど変わらない場所があります。
例えば「職場まで30分以内」が本当の希望なら、特定の駅名だけで検索する必要はありません。乗り換えの少ない別路線や、少し離れた駅から徒歩・自転車で移動する方法も考えられます。
また、人気駅の隣駅や、急行停車駅ではない駅などに検索範囲を広げることで、候補が増える場合もあります。ただし、必ず家賃が安くなるわけではないため、実際の募集物件を比較することが重要です。
「この駅に住みたい」ではなく「この生活を実現したい」。エリア選びを目的から考え直すと、思いがけない候補が見つかるかもしれません。
家賃を1万円上げると、2年間でいくら違う?
条件を見直しても希望に合う物件が見つからない場合、予算を上げる選択肢もあります。ただし、その前に毎月の差額を長い期間で考えてみましょう。
例えば家賃を月1万円上げると、24ヶ月では24万円の差になります。月2万円なら48万円です。これは単純な家賃差であり、更新料や初期費用などの違いは含んでいません。
その金額を払うことで、通勤時間が短くなる、広い部屋で在宅勤務ができる、生活環境が改善するのであれば、価値を感じる方もいるでしょう。一方で、ほとんど使わない設備や、何となく希望していた条件のためなら、予算を上げる必要はないかもしれません。
不動産屋なら「5つの条件」をこの順番で見直す
実際の部屋探しでは、お客様によって優先順位が異なりますが、まずは築年数、設備、駅徒歩、専有面積、エリアの順番で見直してみる方法があります。
例えば築浅にこだわる理由が「きれいな部屋に住みたい」なら、リフォーム済み物件も検討できます。宅配ボックスが必須でなければ、設備条件を外せます。そこから駅徒歩や広さを少し調整し、それでも難しければエリアを広げるという流れです。
ただし、ペット飼育の可否、健康や身体状況に関わる条件、必要な生活スペースなどは、無理に変更するべきではありません。条件を緩めることが目的ではなく、満足度を下げずに選択肢を増やすことが目的です。
まとめ|理想の部屋が高いなら、家賃より先に探し方を変える
理想の部屋が予算オーバーになったとき、すぐに家賃を上げる必要はありません。駅徒歩、築年数、専有面積、設備、エリアという5つの条件を見直すことで、希望に近い物件が見つかる可能性があります。
特に大切なのは、条件そのものではなく、その条件を希望する理由を考えることです。「築浅がいい」のはきれいな部屋に住みたいからなのか、「駅近がいい」のは通勤時間を短くしたいからなのか。理由が分かれば、別の方法で希望を実現できる場合があります。
センチュリー21共栄不動産では、東京都内を中心に賃貸物件のご紹介を行っています。「気に入る物件はいつも予算オーバー」「希望条件をどこまで変えればいいか分からない」「今の予算で借りられる部屋を知りたい」といったご相談も歓迎しています。
家賃を無理に上げる前に、まずは一緒に条件を整理してみませんか。予算と暮らしやすさのバランスを考えながら、納得できるお部屋探しをお手伝いいたします。