SUUMOで100件見ても決められない人が、最初にやるべきこと|不動産屋が教える部屋探しの整理術

お役立ちコラム

SUUMOで100件見ても決められない人が、最初にやるべきこと|不動産屋が教える部屋探しの整理術

「SUUMOで毎日物件を見ているのに、なかなか部屋が決まらない」「お気に入り登録ばかり増えて、結局どれが良いのか分からない」。そんな経験はありませんか?

最初は楽しかった部屋探しも、何十件、何百件と物件を見ているうちに、だんだん疲れてしまうことがあります。昨日まで気に入っていた物件が、今日見つけた別の物件と比較すると微妙に感じる。そんなことを繰り返している方も多いのではないでしょうか。

不動産仲介の現場でも、物件をたくさん見ている方ほど決められなくなるケースがあります。実は、良い部屋を選ぶために必要なのは、必ずしも情報量ではありません。「自分にとって良い部屋とは何か」を決めることが、最初の一歩です。

1.物件を100件見ても、正解が見つかるとは限らない

不動産ポータルサイトには、多くの物件情報が掲載されています。家賃、間取り、駅徒歩、築年数、設備などを細かく比較できるのは便利ですが、選択肢が増えすぎると判断が難しくなることがあります。

例えば、A物件は駅徒歩3分だけれど部屋が狭い。B物件は広いけれど築年数が古い。C物件は新しくて設備が充実しているけれど家賃が高い。どれにも良いところと気になるところがあるため、比較するほど迷ってしまいます。

ここで大切なのは、すべての条件で一番良い物件を探そうとしないことです。駅距離、広さ、築年数、家賃のすべてが理想的な物件は、予算内では見つからない場合もあります。

2.最初にやるべきことは、検索ではなく「条件の整理」

部屋探しで迷っている方におすすめしたいのが、一度SUUMOを閉じて、自分の希望条件を書き出してみることです。物件を見ながら条件を考えるのではなく、物件を見る前に自分の基準を決めます。

例えば「家賃12万円以内」「通勤30分以内」「25㎡以上」「独立洗面台」「2階以上」「築15年以内」など、現在設定している条件をすべて書き出してみてください。

そのうえで、それぞれに「なぜ必要なのか?」と質問します。築15年以内を希望する理由が「室内がきれいだから」であれば、築20年でもリフォーム済みの物件が候補になるかもしれません。条件の数字ではなく、その条件で実現したい生活を考えることが重要です。

3.希望条件を「絶対・できれば・不要」の3つに分ける

書き出した条件は、次の3段階に分類してみましょう。

  • 絶対に必要:予算上限、通勤可能な時間、ペット飼育の可否、生活に必要な広さなど
  • できれば欲しい:独立洗面台、宅配ボックス、角部屋、築浅など
  • なくても困らない:何となく設定していた方角、階数、設備など

例えば「独立洗面台は絶対必要」と思っていた方でも、実際には朝の身支度をするスペースが欲しいだけかもしれません。洗面台の形状にこだわらなくても、収納や鏡の配置によって解決できる場合があります。

もちろん、人によって譲れない条件は異なります。大切なのは一般的な人気設備に合わせることではなく、自分の生活に必要な条件を明確にすることです。

4.お気に入り物件は一度「3件」に絞ってみる

お気に入り登録が20件、30件と増えているなら、まずは比較対象を3件程度に絞ってみることをおすすめします。これは3件しか見てはいけないという意味ではありません。比較しやすい数に整理するためです。

例えばA物件は「駅近重視」、B物件は「広さ重視」、C物件は「設備重視」というように、異なる特徴を持つ物件を残します。似た条件の物件を何件も並べるより、それぞれの長所と短所が分かりやすくなります。

そして、3件の中で「どの物件なら自分の毎日の生活が一番快適になるか」を考えてみましょう。物件情報の数字だけでなく、朝起きてから帰宅するまでの生活を想像することが大切です。

5.物件比較は「減点方式」だけにしない

物件を見すぎてしまう方は、知らないうちに減点方式になっていることがあります。「駅から少し遠い」「収納が小さい」「築年数が古い」「キッチンが狭い」と、気になる部分ばかり探してしまうのです。

もちろん、欠点を確認することは重要です。しかし、どんな物件にも何らかの短所があります。欠点が一つもない物件を探すより、自分にとって許容できる短所かどうかを考えた方が判断しやすくなります。

例えば駅徒歩10分でも、部屋が広く、静かで、家賃が予算内なら十分魅力的かもしれません。「何が足りないか」だけでなく「何が満たされているか」を確認してみてください。

6.内見では「住んだ後の普通の一日」を想像する

写真や間取り図では分からないことを確認できるのが内見です。ただし、室内を何となく見て回るだけでは、複数の物件を比較したときに印象が曖昧になってしまいます。

内見では、朝起きて洗面所を使う、料理をする、洗濯物を干す、仕事から帰ってくつろぐ、といった日常の動きを想像してみてください。家具の配置、コンセントの位置、収納の使いやすさ、窓の外の環境なども確認したいポイントです。

特に在宅勤務が多い方なら、デスクを置く場所やオンライン会議中の音も重要です。夜勤がある方なら、日中の騒音や遮光性が気になるかもしれません。自分の生活に合わせて見ることで、物件の評価は変わります。

7.「もっと良い物件が出るかも」はいつまで待つ?

気に入った物件があっても、「来週もっと良い物件が出るかもしれない」と考えて申し込みを迷うことがあります。もちろん、急いで決める必要がない方なら、しばらく探し続ける選択もあります。

ただし、賃貸物件の募集状況は日々変わります。検討している間に別の申し込みが入る可能性もあり、現在の候補がいつまでも残るとは限りません。

そこで、探し始める前に「いつまでに決めたいか」「どの条件を満たしたら申し込みを検討するか」を決めておきましょう。期限を設けることは、焦って契約することとは違います。判断するための基準を持つということです。

8.家賃が少し高い物件は、2年間の総額で考える

物件比較で迷いやすいのが家賃です。例えば、A物件が月12万円、B物件が月12万5,000円だったとします。月額の差は5,000円ですが、24ヶ月では12万円の差になります。

その12万円で駅徒歩が短くなる、部屋が広くなる、在宅勤務が快適になるのであれば、価値を感じる方もいるでしょう。一方で、ほとんど使わない設備のために毎月5,000円を追加するなら、安い物件を選んだ方が満足できるかもしれません。

実際には管理費、初期費用、更新料なども含めて比較する必要があります。「毎月いくら違うか」だけでなく「その差額で何を得られるか」という視点を持つと、判断しやすくなります。

9.不動産会社には「おすすめ物件」より「比較の相談」をしてみる

物件を決められないときは、不動産会社へ「良い物件を紹介してください」と依頼するだけでなく、「この3件で迷っています」と相談してみるのも有効です。

例えば「A物件は駅近だけれど狭い。B物件は広いけれど古い。どちらが自分の生活に合いそうですか?」と相談していただければ、設備の違いや管理状況、周辺環境などを含めて比較できます。

不動産会社の役割は、物件を紹介することだけではありません。お客様が迷っている理由を整理し、納得して判断できるように情報を提供することも大切な仕事だと考えています。

10.最後は「100点の部屋」ではなく「納得できる部屋」を選ぶ

部屋探しでは、すべての条件が完璧にそろった物件を見つけることが理想かもしれません。しかし、現実には予算、立地、広さ、設備、築年数などのバランスを考える必要があります。

大切なのは、妥協することではなく、優先順位を明確にしたうえで選ぶことです。「駅徒歩は少し長いけれど、広さと静かさが気に入っている」「築年数は古いけれど、室内がきれいで家賃も予算内」。このように選んだ理由を自分で説明できる物件なら、納得感を持ちやすくなります。

良い部屋とは、誰にとっても100点の部屋ではなく、自分の生活に合っている部屋です。その基準を持つことが、物件検索に振り回されないための一番の近道だと思います。

まとめ|物件を見すぎて決められないなら、一度検索を止めてみる

SUUMOで100件見ても部屋を決められないとき、必要なのは101件目の物件ではないかもしれません。まずは希望条件を整理し、絶対に必要なものと、できれば欲しいものを分けてみましょう。

そのうえで候補を3件程度に絞り、家賃、立地、広さ、設備、生活動線を比較します。内見では実際の生活を想像し、気になる点は不動産会社へ確認することが大切です。

センチュリー21共栄不動産では、東京都内を中心に賃貸物件のご紹介を行っています。「物件を見すぎて何が良いのか分からなくなった」「候補はあるけれど決められない」「希望条件を整理したい」といったご相談も歓迎しています。

物件探しに疲れてしまったときこそ、一度立ち止まって、自分がどんな暮らしをしたいのか考えてみてください。納得できるお部屋探しを、一緒に進めていきましょう。

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