「南向き信仰」は中央区でも正解?不動産屋が考える方角問題
「南向き信仰」は中央区でも正解?不動産屋が考える方角問題
賃貸物件を探していると、
「できれば南向きがいいです」
という希望をよく聞きます。
確かに、南向きにはメリットがあります。
日中に日が入りやすい。
洗濯物が乾きやすい。
冬でも明るく感じやすい。
そのため、
「南向き=良い部屋」
というイメージを持っている方は多いと思います。
ただ、中央区で日々物件を見ていると、
中央区では、
「南向きだから安心」とは限りません。
むしろ、
南向きだけど暗い部屋。
北向きだけど明るい部屋。
ということも普通にあります。
今回は、中央区でのお部屋探しにおいて、「南向き信仰」は本当に正しいのか?を不動産屋目線で考えてみます。
まず結論|中央区では「方角」より「窓の前」を見た方がいい
最初に結論からお伝えすると、
中央区では、
「南向きかどうか」より、
「窓の前に何があるか」の方が重要です。
例えば、
南向き。
でも、
目の前2mに10階建てのビル。
なら、日差しはかなり遮られます。
一方で、
北向き。
でも、
前面が公園。
大通り。
川。
低層建物。
なら、空が抜けていて明るく感じることがあります。
中央区では建物が密集している場所が多いため、方角だけでは日当たりを判断しにくいのです。
そもそも、なぜ「南向き」が人気なのか?
南向きが人気なのには、ちゃんと理由があります。
日本では太陽が南側を通るため、南向きの窓は日中に日差しを受けやすくなります。
そのため、
- 部屋が明るく感じやすい
- 冬に暖かく感じやすい
- 洗濯物を干しやすい
- 日中の照明使用を減らしやすい
というメリットがあります。
戸建て住宅や、周囲に建物が少ない場所なら、
「南向き=日当たりが良い」
となる可能性は高いでしょう。
ただし、中央区の場合は少し事情が違います。
中央区では建物が近い
中央区には、
日本橋。
人形町。
八丁堀。
茅場町。
築地。
新富町。
など、建物が密集しているエリアが多くあります。
マンションの隣にマンション。
その隣にもオフィスビル。
ということも珍しくありません。
そのため、
「南向き」
という表示だけを見て、
「明るいはず」
と思って内見すると、
想像より暗かった
ということがあります。
「南向きなのに暗い」はなぜ起きる?
一番多い理由は、前面建物です。
例えば、
5階の南向き。
でも目の前に8階建てマンション。
という場合。
太陽の位置によっては、日差しがほとんど入らない時間帯があります。
つまり、
南向きという「方向」より、
前面建物との「高さと距離」が重要。
ということです。
不動産屋が見るのは「方角+前面状況」
私たちが物件を見るとき、
「南向きです」
だけでは判断しません。
確認するのは、
- 窓の前に建物があるか
- その建物まで何mくらいあるか
- 向かいの建物は何階建てか
- 自分の部屋は何階か
- 窓の大きさ
- バルコニーの奥行き
- 周囲に空が見えるか
です。
この条件によって、実際の明るさは大きく変わります。
北向き=暗い、も中央区では必ずしも正しくない
北向きというだけで、
「暗そうだからやめます」
という方もいます。
しかし、北向きでも前面が大きく開けていれば、十分明るい部屋があります。
特に、
川沿い。
公園前。
大通り沿い。
高層階。
では、北向きでも空から入る光が多く、部屋全体が明るく感じることがあります。
直射日光は入りにくくても、自然光そのものは十分入るということです。
北向きには北向きのメリットがある
北向きは必ずしもデメリットだけではありません。
例えば、
- 直射日光が入りにくく室温が上がりにくい
- 夏場に比較的過ごしやすい
- 家具や床の日焼けを抑えやすい
- 安定した自然光が入りやすい
- 方角を理由に家賃が抑えられることがある
といったメリットがあります。
日中ほとんど家にいない方なら、
南向きに毎月家賃を上乗せする意味があまりない場合もあります。
東向きは「朝型の人」と相性がいい
東向きは、朝に日差しが入りやすい方角です。
そのため、
朝起きて仕事へ行く。
朝に洗濯をする。
休日も午前中から活動する。
という方には向いています。
一方で午後になると直射日光が入りにくくなるため、
「夕方までずっと明るい部屋がいい」
という方には少し物足りないことがあります。
西向きは「夕方の明るさ」が魅力
西向きは午後から夕方にかけて日差しが入りやすい方角です。
そのため、
朝はゆっくり。
帰宅は午後。
在宅勤務は午後が中心。
という方には合うことがあります。
ただし、西日は強くなりやすいため、
夏場は室温が上がりやすい。
というデメリットもあります。
特に高層階で大きな窓がある物件では、西日の影響を強く感じる場合があります。
南向きでも「夏は暑い」というデメリットがある
南向きには日当たりの良さがありますが、
メリットばかりではありません。
例えば、
窓が大きい。
高層階。
前面が開けている。
という南向きの部屋は、夏場にかなり暑くなることがあります。
特にタワーマンションなどでは、
日差しが強い。
室温が上がる。
冷房を長時間使う。
ということもあります。
「日当たりが良い=一年中快適」
とは限りません。
中央区では「方角より階数」が重要なこともある
例えば同じマンションで、
3階・南向き。
と、
12階・北向き。
があったとします。
3階南向きの目の前には隣のビル。
12階北向きは前面が抜けている。
この場合、
実際には12階北向きの方が明るい。
ということも十分あります。
中央区では、
「南か北か」より
「抜けているか、塞がれているか」。
これが非常に重要です。
窓の大きさも明るさを左右する
方角が同じでも、窓の大きさによって部屋の印象は変わります。
例えば、
南向きだけど小さい窓。
北向きだけど床近くから天井近くまである大きな窓。
なら、
北向きの方が明るく感じる可能性もあります。
物件図面に書かれている「南向き」という文字より、
実際の窓面積
も確認したいところです。
バルコニーが深すぎると日差しが入りにくいこともある
意外と見落とされるのが、バルコニーの奥行きです。
バルコニーが深いと、
室内に直接日が入りにくくなる場合があります。
逆にバルコニーが浅ければ、室内まで光が入りやすいこともあります。
そのため、
南向き。
という情報だけではなく、
窓+バルコニー+前面建物
のセットで見ることが重要です。
角部屋なら方角の弱点を補えることもある
角部屋では、2方向に窓があることがあります。
例えば、
メインの窓は北向き。
でも横に東向きの窓がある。
という場合。
朝は東側から光が入り、日中は北側から安定した自然光が入る。
ということもあります。
単純に「北向き」という表示だけで判断すると、こうしたメリットを見逃します。
方角によって家賃が変わることもある
同じマンション。
同じ広さ。
同じ階。
でも、
南向き15万円。
北向き14万円。
というように賃料差が出ることがあります。
ここで考えてみたいのが、
南向きに毎月1万円払う価値が、
自分にはあるか?
ということです。
日中ずっと家にいる方なら、価値を感じるかもしれません。
一方で、
朝8時に出勤。
帰宅は夜8時。
なら、平日は南向きの恩恵をほとんど受けない可能性があります。
在宅勤務なら方角の重要度は上がる
以前に比べて、在宅勤務をする方も増えました。
一日中部屋で仕事をするなら、
自然光。
室温。
眩しさ。
はかなり重要になります。
ただし、
在宅勤務=南向き。
とも限りません。
パソコン作業では、強い直射日光が画面に反射して眩しいこともあります。
北向きの安定した光の方が仕事をしやすい。
という方もいます。
洗濯物を外干しするかどうかでも変わる
南向きを希望する理由として、
「洗濯物を乾かしたい」
という方もいます。
確かに外干しを頻繁にするなら、日当たりは重要です。
ただ最近のマンションでは、
浴室乾燥機。
ドラム式洗濯乾燥機。
を利用する方も増えています。
もし外干しをほとんどしないのであれば、
「洗濯のための南向き」
という優先順位は下げてもよいかもしれません。
眺望を重視するなら方角だけで決めない
中央区では、
隅田川。
運河。
東京駅方面。
湾岸方面。
など、物件によって眺望が大きく変わります。
例えば北向きでも、
川が見える。
都心の夜景が見える。
なら、その眺望自体に大きな価値を感じる人もいます。
逆に南向きでも、
目の前が隣のマンションの壁。
なら、眺望という意味では魅力がありません。
方角と眺望は別物
と考えておくとよいでしょう。
内見はできれば昼にした方がいい
方角や日当たりを気にするなら、できるだけ日中に内見することをおすすめします。
夜に内見すると、
照明が明るい。
室内がきれい。
ということは分かります。
しかし、
実際に自然光がどれくらい入るか。
窓の前がどれくらい開けているか。
は分かりにくくなります。
日当たりを重要視するなら、昼間の内見が非常に有効です。
内見できない場合は「窓の外の写真」を確認
退去前で内見できない。
遠方から引っ越すので現地に行けない。
という場合もあります。
その際は、
室内写真だけでなく、
窓の外・バルコニーからの写真
を確認しましょう。
特に見るべきなのは、
- 向かいの建物までの距離
- 向かいの建物の高さ
- 空がどれくらい見えるか
- 隣の建物から視線が入らないか
です。
「南向き」だけで検索するともったいない
不動産検索サイトでは、
「南向き」
という条件で絞り込むことができます。
便利な機能ですが、中央区では少し注意が必要です。
この条件を入れた瞬間、
東向き。
西向き。
北向き。
の物件がすべて検索結果から消えます。
その中に、
前面が抜けている。
高層階。
角部屋。
家賃が1万円安い。
という良い物件があるかもしれません。
「南向き限定」ではなく、
「明るい部屋希望」で探す。
という伝え方の方が、本当の希望に近いことがあります。
不動産屋なら方角をこう判断する
私たちが方角を見るときは、次の順番で確認します。
- 窓の向き
- 前面建物との距離
- 前面建物の高さ
- 部屋の階数
- 窓の大きさ
- バルコニーの奥行き
- 角部屋かどうか
- 実際の自然光
- 眺望
- 家賃差
この全部を見た上で、
「南向きだから良い」
ではなく、
「この部屋は明るくて住みやすい」
と判断します。
方角別の特徴を簡単に比較
| 方角 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 南向き | 日中の日差しを得やすい | 日中在宅・外干し重視 |
| 東向き | 午前中が明るい | 朝型の生活 |
| 西向き | 午後~夕方に日が入りやすい | 午後在宅・帰宅が早い人 |
| 北向き | 直射日光が少なく光が安定 | 暑さが苦手・日中不在が多い人 |
こんな人は「南向き」にこだわってもいい
もちろん、南向きを希望すること自体は全く問題ありません。
例えば、
- 日中家にいる時間が長い
- 洗濯物を外干ししたい
- 植物を育てたい
- 明るい部屋が最優先
- 冬場の暖かさを重視する
という方なら、南向きを優先する価値はあります。
逆に「南向きじゃなくてもいい人」は?
一方で、
- 平日は朝から夜まで仕事
- 洗濯は乾燥機中心
- 家賃を少し抑えたい
- 眺望を重視したい
- 高層階を優先したい
- 駅近を優先したい
という方なら、
南向きに限定しない方が物件選びはしやすくなります。
方角より「自分が家にいる時間」を考える
方角を選ぶときに一番分かりやすい方法があります。
それは、
「自分は何時にこの部屋にいるのか?」
を考えることです。
朝7時に起きるなら東向き。
日中在宅なら南向き。
午後に家にいるなら西向き。
日中ほとんど不在なら北向きでも問題ない。
というように、生活時間から考えると、自分に必要な方角が見えてきます。
まとめ|中央区では「南向き」より「実際に明るいか」
南向きは人気があります。
そして、確かにメリットもあります。
ただし中央区のように建物が密集しているエリアでは、
南向き。
という文字だけでは、実際の日当たりは判断できません。
見るべきなのは、
前面建物。
建物との距離。
階数。
窓の大きさ。
眺望。
です。
そして何より大切なのは、
「南向きの部屋」を探すのではなく、
「自分の生活に合う明るい部屋」を探す。
ということです。
南向きだから家賃が高い。
北向きだから家賃が安い。
なら、その差額に自分が価値を感じるか考えてみてください。
中央区のお部屋探しでは、
方角そのものより「窓の外に何があるか」
を見る。
これだけでも、物件選びの幅はかなり広がります。
中央区の賃貸・お部屋探しならセンチュリー21 共栄不動産へ
センチュリー21 共栄不動産では、日本橋・人形町・八丁堀・築地・新富町・月島・勝どきなど、東京都中央区を中心に賃貸マンション・売買物件をご紹介しています。
「南向きじゃないけど、この物件は明るい?」
「北向きは本当に避けた方がいい?」
「日当たりと家賃、どちらを優先するべき?」
「窓の前の建物が気になる」
「在宅勤務に向いている方角は?」
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