1階の部屋って本当に避けるべき?中央区ならではの事情
1階の部屋って本当に避けるべき?中央区ならではの事情
中央区でお部屋探しをしていると、
「1階はちょっと避けたいです。」
という希望をよく聞きます。
理由を聞くと、
防犯面が不安。
外から見られそう。
日当たりが悪そう。
虫が入りそう。
など、さまざまです。
確かに1階には、上階とは違う注意点があります。
ただ、不動産屋として物件を見ていると、
「1階だから全部ダメ」
と決めてしまうのは、少しもったいないと感じることがあります。
特に中央区では、
駅徒歩3分。
築浅。
独立洗面台。
広めの1K。
といった物件が、
「1階だから」という理由で上階より家賃が抑えられている
こともあります。
今回は、中央区で賃貸マンションを探す際に、1階の部屋を本当に避けるべきなのか、不動産会社の目線から考えてみます。
まず結論|「1階だから」ではなく「どんな1階か」で判断する
最初に結論からお伝えすると、
見るべきなのは、
「1階かどうか」ではなく、
「どんな1階なのか」です。
例えば、
歩道のすぐ横に窓がある1階。
と、
道路からセットバックされ、植栽やフェンスがあり、窓も少し高い位置にある1階。
では、住んだときの感覚がまったく違います。
さらに、
オートロック。
防犯カメラ。
シャッター。
面格子。
モニター付きインターホン。
など、防犯設備によっても安心感は大きく変わります。
なぜ「1階は避けたい」と言われるのか?
まず、一般的に1階が敬遠される理由を整理してみましょう。
- 防犯面が気になる
- 外から室内が見えやすい
- 道路の音が気になる
- 日当たりが悪い場合がある
- 湿気を感じる場合がある
- 虫が入りやすいイメージがある
- 水害時の浸水が気になる
こう並べると、
「やっぱり1階はやめた方がいいのでは?」
と思うかもしれません。
ただし、これらはすべての1階に当てはまるわけではありません。
一番気になるのは、やはり防犯
1階を検討するときに、多くの方が最初に気にするのが防犯です。
上階に比べて窓やバルコニーへ近づきやすいため、
「外から侵入されやすいのでは?」
という不安があります。
この不安自体は、無視すべきではありません。
ただ、
「1階=危険」
と単純に決めるのではなく、
どのような防犯設備があるかを見て判断することが重要です。
1階なら確認したい防犯設備
例えば、次のような設備を確認します。
- オートロック
- 防犯カメラ
- モニター付きインターホン
- 窓の補助錠
- 防犯ガラス
- シャッター
- 面格子
警視庁も、窓の補助錠、防犯フィルム、防犯ガラス、シャッター、面格子などを侵入窃盗対策として案内しています。
集合住宅については、オートロックやカメラ付きインターホンも防犯効果を高める設備として挙げられています。
つまり、
「何階か」だけではなく、
「侵入しにくい造りになっているか」を見る。
ことが大切です。
意外と重要なのが「人目」
防犯を考えるとき、
人通りが多ければ危険。
と思う方もいるかもしれません。
しかし一概には言えません。
道路から完全な死角になっている窓よりも、
周囲から見通しが良い場所の方が、侵入しにくい場合があります。
逆に、
建物の裏側。
植栽で完全に隠れている。
人がほとんど通らない。
という1階なら、少し注意して確認した方がよいでしょう。
警視庁も、防犯対策として見通しの良い環境づくりを挙げています。
中央区の1階で特に気になる「外からの視線」
中央区では建物と道路の距離が近い物件も多くあります。
例えば、
人形町。
日本橋。
八丁堀。
築地。
新富町。
などでは、
マンションを出たらすぐ歩道。
という物件も珍しくありません。
その場合、
1階の窓と歩行者との距離が近くなることがあります。
内見するときには、
部屋の中から外を見るだけでなく、外から窓を見てみる
ことをおすすめします。
「外から室内が見えるか」を実際に確認する
内見時に部屋の中だけ見ていると、
意外と分からないのが外からの視線です。
一度建物の外に出て、
歩道から窓を見る。
すると、
「意外と室内が見えない」
こともあります。
逆に、
カーテンを開けたら室内がかなり見えてしまう。
という場合もあります。
1階の物件では、
「中から外」だけでなく、
「外から中」を確認する。
これが非常に重要です。
中央区ならではのポイント|水害リスクも確認する
そして中央区で1階を検討するときに、ぜひ確認してほしいのが水害リスクです。
中央区には、
隅田川。
日本橋川。
などがあり、川や運河に近いエリアもあります。
中央区では、洪水による浸水想定区域などを確認できるハザードマップを公表しています。
そのため1階を検討する場合は、
「中央区だから危険」
あるいは、
「マンションだから大丈夫」
と決めつけるのではなく、
その物件所在地がどのような想定になっているのかを個別に確認する
ことが重要です。
1階だけでなく「地下設備」も関係する
水害について考えるときは、
自分の部屋が1階かどうかだけではありません。
例えばマンションによっては、
電気設備。
機械設備。
駐車場。
などが地下や低い位置に配置されていることがあります。
自分の住戸が上階であっても、共用設備への影響によって生活に支障が出る可能性があります。
そのため、
「1階だけが水害を気にすればいい」わけではありません。
ただし、居室そのものが低い位置にある1階は、より具体的に確認しておきたいポイントです。
1階は日当たりが悪い?
これもよく聞かれる質問です。
結論としては、
物件次第です。
確かに中央区では周囲に建物が多いため、
低層階ほど日差しが遮られやすい物件があります。
ただし、
前面が道路。
公園。
低層建物。
公開空地。
などであれば、1階でも明るいことがあります。
これは以前の記事でも触れた通り、
方角より、
窓の前に何があるか。
を見ることが重要です。
むしろ「南向き2階」より明るい1階もある
例えば、
2階南向き。
でも目の前に建物。
一方、
1階東向き。
でも前面が広い道路。
なら、
実際の明るさが想像と逆になることもあります。
「1階だから暗い」
という固定観念だけで判断しない方がよいでしょう。
1階は湿気が多い?
これも物件によります。
確かに地面に近く、日当たりや風通しが悪い物件では、
湿気を感じるケースがあります。
特に、
北向き。
建物に囲まれている。
窓が小さい。
風が抜けにくい。
という条件が重なる場合は確認しておきたいところです。
内見時には、
部屋に入った瞬間のにおい。
収納の中。
窓周辺。
なども見ておきましょう。
虫が多いのは本当?
1階は上階と比べると、
虫との距離が近くなりやすい。
というのは確かにあります。
特に、
植栽が多い。
ゴミ置場が近い。
飲食店が近い。
という場合には気になる方もいるでしょう。
中央区ではマンションの1階部分や隣接建物に飲食店が入っているケースもあります。
そのため、
「1階かどうか」だけでなく、「何が近くにあるか」
を見ることが大切です。
ゴミ置場の位置はかなり重要
1階を内見するときに意外と見落としやすいのが、
ゴミ置場です。
例えば、
住戸の窓のすぐ横がゴミ置場。
という物件なら、
におい。
人の出入り。
収集時の音。
などが気になる可能性があります。
図面だけでは分からないことが多いため、現地で位置関係を確認しましょう。
駐輪場の横も確認したい
同じように、
1階住戸の窓の前が駐輪場。
というケースもあります。
朝や夜に、
自転車を出す音。
人が話す声。
ライト。
などが気になることがあります。
特に寝室の窓の近くに共用施設がある場合は、位置関係を確認しておくと安心です。
エントランス横の1階は便利だけど音もある
1階住戸の中には、
エントランスのすぐ隣。
という部屋もあります。
これは、
外出が楽。
エレベーターを待たなくていい。
というメリットがあります。
一方、
オートロックの開閉音。
人の話し声。
宅配業者の出入り。
などが聞こえる可能性があります。
生活時間帯によってはメリットにもデメリットにもなります。
1階最大のメリット|エレベーターを使わなくていい
これは実際に住んでみると意外と大きなメリットです。
朝、急いでいる。
でもエレベーターが来ない。
ということがありません。
特に戸数の多いマンションでは、朝のエレベーター待ちが発生することがあります。
1階なら、
玄関を出る。
そのまま外へ出る。
という生活ができます。
災害時に階段移動しやすいという面もある
停電や設備停止などでエレベーターが使えないときも、
1階は移動しやすいというメリットがあります。
高層階ではエレベーター停止時の移動が負担になることがあります。
1階には1階なりの防災上のメリット・デメリットがあるため、
「高い階ほどすべて安心」とも限らない
ということです。
荷物が多い人にも1階は便利
例えば、
ゴルフバッグ。
ベビーカー。
スーツケース。
大きな買い物。
などを頻繁に運ぶ方なら、
エレベーターを使わず出入りできる1階はかなり便利です。
自転車を利用する方にとっても、駐輪場との位置関係次第では生活動線が非常に短くなります。
そして大きいのが「家賃」
1階の最大の魅力になりやすいのが家賃です。
同じマンション。
同じ間取り。
でも、
1階:13万円
5階:14万円
というように差が付いていることがあります。
もちろん実際の差額は物件によります。
ここで考えたいのが、
「5階に住むために、
毎月1万円払う価値が自分にはあるか?」
ということです。
毎月1万円違えば、2年間で24万円
家賃差が1万円なら、
1年間で12万円。
2年間なら24万円です。
もし、
防犯設備が十分。
外から見えない。
日当たりも問題ない。
という1階なら、
その24万円を節約できる可能性があります。
中央区では家賃そのものが高いため、
1階という条件を家賃を抑えるために利用する
という考え方もあります。
「1階だから」駅近を手に入れられることもある
例えば予算13万円だったとします。
駅徒歩3分・1階。
駅徒歩10分・5階。
どちらを選ぶでしょうか。
これは完全に価値観次第です。
毎日通勤する方なら、
1階でも駅徒歩3分の方が便利。
ということもあります。
つまり、
1階を許容することで、立地を上げられる
場合があるということです。
「1階」という表示だけでは実際の高さは分からない
これも意外と重要です。
1階と書いてあっても、
道路とほぼ同じ高さ。
という物件もあれば、
エントランスに階段があり、実際の窓位置は道路からかなり高い。
という物件もあります。
さらに、
マンションの1階部分がエントランスや駐車場で、
住戸の「2階」が実質的には3階程度の高さ。
というケースもあります。
階数表示だけで判断せず、
実際に窓が地面からどのくらい高いのか
を確認しましょう。
専用庭付きなら話は変わる
1階住戸の中には、
専用庭。
テラス。
が付いている物件があります。
中央区では屋外スペースを確保しにくいため、
専用庭付きの住戸には独自の魅力があります。
ただし、
使用方法。
植栽。
物干し。
避難経路。
などについて管理規約や使用細則の制限があることもあります。
「専用庭だから自由に使える」
とは限らないので、契約前に確認が必要です。
ペット可物件なら1階が便利なこともある
犬を飼っている方にとっては、1階が便利な場合があります。
散歩へ出るたびにエレベーターに乗る必要がない。
物件によっては専用庭がある。
というメリットがあります。
特に毎日朝晩散歩する場合、
玄関から外までの距離
は意外と生活満足度に影響します。
こんな1階なら候補に入れてもいい
不動産屋目線で、
「これは1階でも比較してみていい」
と思いやすいのは、例えばこんな物件です。
- オートロック・防犯カメラがある
- 窓に補助錠やシャッター等がある
- 道路から窓まで距離がある
- 窓が道路より高い位置にある
- 前面が開けている
- ゴミ置場や駐輪場から離れている
- 水害リスクを確認済み
- 上階より家賃が明確に安い
- 駅近など他のメリットが大きい
逆に慎重に見たい1階
一方、次のような条件なら、少し慎重に確認します。
- 窓が歩道のすぐ横
- 外から室内が見えやすい
- 窓周辺が死角になっている
- 防犯設備が少ない
- ゴミ置場のすぐ横
- 駐輪場やエントランスの真横
- 飲食店の裏側に近い
- 風通しが悪い
- 水害時の浸水想定を確認していない
女性の一人暮らしなら1階は絶対NG?
これも一律には言えません。
防犯を重視するなら、
階数だけでなく、
オートロック。
防犯カメラ。
窓の防犯設備。
帰宅ルート。
建物周辺の見通し。
まで含めて判断すべきです。
例えば、
防犯設備がしっかりした1階。
と、
オートロックなし・外階段から容易に近づける2階。
なら、
単純に2階の方が安心とは言い切れません。
防犯は「階数」ではなく、
建物全体で考える。
内見時は夜の雰囲気も確認したい
1階を検討する場合、
昼間だけでなく夜の周辺環境を見ることもおすすめです。
例えば、
街灯はあるか。
建物入口は明るいか。
人通りはどうか。
周囲に死角はないか。
などです。
中央区は昼間に人が多いオフィス街でも、夜になると雰囲気が変わる場所があります。
実際に自分が帰宅する時間帯をイメージして確認するとよいでしょう。
不動産屋なら1階をこうチェックする
私たちが中央区の1階物件を見るなら、次のような順番で確認します。
- 外から窓へ近づけるか
- 外から室内が見えるか
- オートロック・防犯カメラ
- 窓の補助錠・シャッター等
- 前面道路と窓の距離
- 日当たり・風通し
- ゴミ置場・駐輪場の位置
- エントランスとの位置関係
- 周辺の飲食店等
- 洪水ハザードマップ
- 上階との家賃差
ここまで確認して初めて、
「1階だからやめる」
のか、
「この条件なら1階でも十分あり」
なのかを考えます。
検索サイトでは最初から「2階以上」を入れない方法もある
物件検索サイトで、
「2階以上」
にチェックを入れている方も多いと思います。
もちろん1階に絶対住みたくないなら、それで問題ありません。
ただ、
家賃を抑えたい。
駅近に住みたい。
少し広い部屋が欲しい。
という場合には、
一度だけ2階以上のチェックを外してみてください。
すると、
今まで表示されなかった物件が出てくることがあります。
「1階だから安い」を上手に使う
中央区のお部屋探しでは、
家賃15万円なら何が借りられるか。
家賃13万円なら何が借りられるか。
というように予算の壁があります。
そのとき、
築年数。
駅距離。
方角。
階数。
などの人気条件を一つ外すことで、家賃を抑えられる場合があります。
1階も、その一つです。
1階を「欠点」と見るのではなく、
家賃を下げるための「条件」として見る。
という考え方もできます。
まとめ|中央区の1階は「避ける」より「確認する」
1階には確かに注意点があります。
防犯。
視線。
日当たり。
湿気。
騒音。
水害。
これらはきちんと確認すべきです。
ただし、
「1階だから全部危ない」
「1階だから絶対住みにくい」
というわけではありません。
防犯設備が整っている。
道路から距離がある。
外から見えない。
日当たりも問題ない。
そして上階より家賃が安い。
そんな1階なら、十分検討する価値があります。
特に中央区では、
1階を許容することで、
駅に近くなる。
広くなる。
設備が良くなる。
家賃を抑えられる。
ということがあります。
「1階だからやめる」ではなく、
「この1階ならどうだろう?」と考える。
これが、中央区で選択肢を広げるお部屋探しの一つです。
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「この1階って実際どう?」
「外から室内が見えないか確認してほしい」
「防犯面を重視して探したい」
「1階でもいいので家賃を抑えたい」
「ハザードマップまで確認して物件を選びたい」
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※防犯性や水害リスクは、階数だけで一律に判断できるものではありません。個別物件の設備、建物形状、周辺環境、所在地ごとの洪水ハザードマップ等をご確認ください。