申し込み2番手。まだ逆転できる?
申し込み2番手。まだ逆転できる?
気に入った賃貸物件を見つけて「申し込みたいです」と伝えたところ、不動産会社から「現在2番手です」と言われた。そんな経験をしたことがある方もいると思います。
このとき、多くの方が気になるのが「2番手でもまだ可能性はありますか?」ということです。結論から言えば、可能性はあります。ただし、1番手より有利になる方法があるというより、1番手の審査結果や意思、契約手続きの進み方によって順番が回ってくることがある、という理解が近いです。
2番手=終了ではありません。
ただし、
「どうすれば1番手を抜けるか」と考えすぎない。
今回は、中央区で実際に賃貸仲介をしている不動産会社の目線から、2番手申込みとは何なのか、どんなときに順番が回ってくるのか、そして待っている間にどう動けばよいのかを分かりやすく解説します。
そもそも「1番手」「2番手」とは?
賃貸物件では、同じ部屋に複数の入居申込みが入ることがあります。その場合、管理会社や貸主側で申込みを受け付けた順番などを基準に「1番手」「2番手」と呼ぶことがあります。
一般的には、1番手から優先して入居審査や契約手続きを進め、1番手が契約まで進まなかった場合に2番手へ順番が回ります。ただし、申込みの扱いや優先順位の考え方は管理会社や貸主によって異なります。
そのため、「申込書を出した時間が1分早ければ必ず1番手」というように、すべての物件で同じルールがあるわけではありません。
2番手でも順番が回ってくるケースはある
実際の賃貸仲介では、1番手がそのまま契約まで進むケースもあれば、途中でキャンセルや審査否決となり、2番手へ順番が回ることもあります。
つまり、2番手だから絶対に借りられないわけではありません。ただし、いつ順番が動くか分からないため、その物件だけを待ち続けるかどうかは慎重に判断する必要があります。
ケース① 1番手が入居審査に通らなかった
2番手へ順番が回る理由として分かりやすいのが、1番手の入居審査が承認されなかったケースです。
入居審査では、勤務先、収入、契約者情報、保証会社の審査など、さまざまな内容が確認されます。貸主や保証会社の基準によっては、申込みをしても契約まで進めないことがあります。
その場合、2番手の申込みが残っていれば、次にその方の審査を進めることがあります。
ケース② 1番手がキャンセルした
1番手の方が申込み後に別の物件を選び、キャンセルすることもあります。特に複数の物件で迷っていた場合や、申込み後に家族と相談して判断が変わることなどがあります。
また、初期費用の見積り、入居時期、契約条件などを確認した結果、希望と合わずに辞退することもあります。
こうした場合も、2番手へ順番が回る可能性があります。
ケース③ 入居開始日の条件が合わなかった
意外とあるのが、契約開始日の問題です。貸主は早めに契約を開始してほしいのに、1番手が「1か月半後からでないと契約できない」という場合、条件が折り合わないことがあります。
その結果、貸主側が別の申込者を検討することもあります。逆に2番手が貸主希望の開始日に合わせられる場合、契約条件全体を見て話が進むケースもあります。
ただし、これは「2番手が早く入居すると言えば必ず逆転できる」という意味ではありません。優先順位の扱いは物件ごとに異なります。
ケース④ 必要書類がそろわず手続きが止まった
申込み後には、身分証明書、収入関係書類、勤務先情報など、審査に必要な書類の提出を求められることがあります。
1番手がなかなか書類を提出せず、連絡も取れない状態が続けば、管理会社側が申込みを継続できないと判断することがあります。
その場合、2番手が必要書類をすぐ提出できる状態なら、次の審査へ進みやすくなります。
ケース⑤ 契約条件の認識にズレがあった
申込み後に、短期解約違約金、定期借家、ペット条件、法人契約条件などが原因で、1番手が契約を見送るケースもあります。
そのため、2番手で申し込む場合でも、家賃や間取りだけでなく契約条件を早めに確認しておくことが重要です。
順番が回ってきてから、
「この条件ならやめます」では遅い。
2番手のうちに確認しておく。
2番手から「逆転」するためにできることはある?
ここで注意したいのは、2番手だからといって1番手を押しのけるための特別なテクニックがあるわけではないことです。
できることは、申込み内容を正確に提出し、必要書類を早めにそろえ、連絡が来たらすぐ対応できる状態にしておくことです。
つまり、相手を抜くことより、自分の順番が来たときにすぐ進められる準備をしておくことが現実的です。
「家賃を高く払います」は有効?
2番手になったとき、「家賃を1万円高く払えば自分を優先してもらえますか?」と考える方もいるかもしれません。
実際には、すでに1番手の申込みが正式に受け付けられている場合、単純に賃料を上げれば順番が入れ替わるとは限りません。管理会社や貸主の運用方針にもよります。
むしろ、不要な条件変更を自分から提案すると、毎月の負担が増えるだけになる可能性があります。
「礼金を増やします」はどう?
これも同様です。2番手だからといって、礼金を増額すれば必ず優先されるというルールはありません。
物件によっては貸主が申込み条件全体を比較するケースも考えられますが、少なくとも仲介会社側から「礼金を上げれば必ず逆転できます」と断言できるものではありません。
基本的には、募集条件どおりに申し込み、管理会社の判断を待つのが安全です。
逆に「家賃交渉」を付けると不利になる?
1番手が満額で申し込んでいるのに、2番手が家賃5,000円の値下げを希望している場合、条件面では2番手の方が弱くなります。
もちろん、1番手がキャンセルすれば交渉条件付きでも検討してもらえる可能性はあります。ただし、どうしてもその物件を借りたいのであれば、2番手の状態でさらに条件交渉を重ねるかどうかは慎重に考えた方がよいでしょう。
人気物件ほど、交渉より「現在の条件で借りたいか」を先に判断することが重要です。
「2番手の審査も同時に進める」ケースはある?
物件によっては、1番手だけ先に審査する場合もあれば、2番手についても書類を受け付けて待機させる場合があります。
管理会社によって運用は異なるため、「2番手でも審査を進めてもらえるのか」「1番手の結果が出るまで何も進まないのか」を不動産会社へ確認すると状況が分かりやすくなります。
2番手ならまず聞きたい5つのこと
2番手と言われたら、ただ待つのではなく、現在の状況を確認してみてください。
- 1番手はすでに審査中なのか
- 1番手の申込みはいつ入ったのか
- 2番手も申込書を提出しておく必要があるか
- 順番が回った場合、すぐ連絡をもらえるか
- 他の部屋や似た物件も同時に探せるか
特に、「2番手として正式に受け付けられているのか」は重要です。単に「キャンセル待ちです」と言われただけでは、申込み扱いになっていない場合もあります。
1番手の「審査中」と「契約予定」では可能性が違う
同じ2番手でも、1番手がどこまで進んでいるかで状況は大きく違います。
申込みを出したばかりでこれから審査という段階なら、まだ結果は分かりません。一方、すでに審査承認済みで契約日も決まっているなら、2番手へ順番が回る可能性は低くなります。
そのため、「1番手がいる」という情報だけではなく、今どの段階まで進んでいるのかを確認することが大切です。
2番手のまま何日待つ?
これは一律には決められません。審査が早い場合もあれば、法人契約や確認事項が多く時間がかかる場合もあります。
ただし、引っ越し期限が迫っている方が1週間、2週間とその物件だけを待つのはリスクがあります。
不動産会社としては、2番手の物件を残しつつ、別の物件も同時に探すことをおすすめします。
2番手になったら、
「待つ」か「諦める」ではなく、
「待ちながら探す」。
2番手を待ちながら、他の物件に申し込んでもいい?
ここは物件や申込み状況によって扱いが異なるため、不動産会社へ確認した方がよいポイントです。
複数物件への申込みを同時に進めることについては、管理会社や貸主側の考え方もあります。キャンセル前提で複数物件を押さえるような申し込み方はおすすめできません。
一方で、2番手の結果がいつ出るか分からず、引っ越し期限がある場合には、別物件を探し続けること自体は必要です。
同じマンションの別部屋を確認する
2番手になったときにぜひ確認したいのが、同じマンションで別の部屋が募集されていないかです。
例えば、希望していた8階は1番手が入っていても、5階に同じ間取りが募集されていることがあります。家賃が3,000円違うだけなら、そちらを選ぶ方が早く決まる可能性があります。
マンション自体が気に入っている場合は、同一建物内の別部屋まで確認すると選択肢が広がります。
「似た条件の物件」をすぐ探してもらう
2番手になった物件には、自分が気に入った理由があるはずです。
駅徒歩3分だったのか、25㎡あったのか、眺望が良かったのか、家賃15万円以内だったのか。その理由を不動産会社へ伝えると、似た条件の別物件を探しやすくなります。
「この物件が欲しい」だけでなく、「この物件の何が良かったのか」を共有することが大切です。
2番手から順番が回ってきたときは判断が早い
1番手がキャンセルし、突然「順番が回ってきました」と連絡が来ることがあります。
その場合、管理会社側も早く次の審査へ進みたいと考えていることが多いため、申込者側も意思確認を早く求められることがあります。
だからこそ、待っている間に初期費用、契約条件、入居日、設備などを確認し、「順番が来たら申し込むのか」を決めておくとスムーズです。
順番が来てから家族に相談するのでは遅いこともある
家族やパートナーと相談して決める場合は、2番手の間に話をしておきましょう。
「家賃は問題ないか」「初期費用はいくらまでなら出せるか」「入居時期は合うか」などを事前に共有しておけば、順番が回ってきたときに迷いにくくなります。
良い物件を逃す人の中には、物件自体ではなく意思決定の準備ができていなかったケースもあります。
2番手申込みでやってはいけないこと
焦るあまり、管理会社へ何度も直接電話したり、1番手の状況を細かく聞き出そうとしたりするのはおすすめしません。
基本的には申込みを担当している不動産会社を通じて状況を確認しましょう。また、「今日中に私を1番手にしてください」と強く求めても、管理会社側のルールを変更できるとは限りません。
不安なときほど、現在の状況と今後の流れを冷静に確認する方が有効です。
「2番手だからもういいです」と即諦めるのも早い
一方で、2番手と言われた瞬間に候補から外してしまうのも少しもったいないことがあります。
本当に気に入った物件なら、2番手申込みを残したうえで別物件を探す方法もあります。順番が回ればラッキーですし、別にもっと良い物件が見つかればそちらを検討できます。
大切なのは、2番手の一件にお部屋探し全体を止められないことです。
人気物件では「内見してから考える」が間に合わないことも
中央区の賃貸では、駅近・築浅・家賃に納得感があるなど、条件のバランスが良い物件に申込みが重なることがあります。
特に退去予定物件では、内見可能になる前に先行申込みが入っていることもあります。そのため、ネットで見つけた時点では空いていたのに、内見日までの間に2番手になってしまうこともあります。
前の記事でも触れましたが、良い物件を早く知ることだけでなく、良い物件が出たときに判断できる準備が重要です。
「あと1日考えたい」と思ったら何を考える?
申込みを急かされるのは嫌だと思いますし、当然ながら納得せずに契約する必要はありません。
ただ、「何となく不安だからもう1日」という状態なら、何を確認すれば決められるのかを具体的にしてみてください。
家賃が気になるのか、眺望なのか、初期費用なのか、ネット環境なのか。確認事項が解消すれば申し込めるのであれば、不動産会社にその場で確認してもらう方が早いことがあります。
2番手にならないためにできること
人気物件で絶対に2番手にならない方法はありません。ただし、良い物件を見つけた後の動きを早くすることはできます。
- 予算上限を事前に決めておく
- 絶対条件と希望条件を整理しておく
- 初期費用の目安を把握しておく
- 必要書類を準備しておく
- 内見後に何を確認すれば決められるか考えておく
- 良い物件ならいつから入居できるか決めておく
「物件が出てから考える」のではなく、先に自分の判断基準を作っておくと、申込みまでの時間を短くできます。
不動産屋側から見て「強い申込み」とは?
ここでいう「強い」とは、他の申込者を押しのけるという意味ではありません。
必要事項がきちんと記入されており、必要書類もそろい、契約条件を理解していて、入居希望日も明確。そして審査承認後に契約する意思がはっきりしている申込みです。
こうした申込みは管理会社側も手続きを進めやすくなります。
「強い申込み」とは、
条件を釣り上げることではなく、
契約まで進める準備ができている申込み。
2番手の可能性は数字では言えない
「2番手なら何%くらいの確率で回ってきますか?」と聞かれることがありますが、これは一律には言えません。
1番手がすでに審査承認済みなら可能性は低くなりますし、まだ申込み直後なら結果は分かりません。物件、貸主、審査状況によって違うためです。
そのため、不動産会社としては曖昧な確率を伝えるより、現在どこまで進んでいるかを確認し、別物件も並行して提案する方が現実的です。
まとめ|2番手でも可能性はある。でも「逆転」より「準備」が大切
賃貸物件で2番手になっても、まだ借りられる可能性はあります。1番手の審査が通らなかったり、キャンセルが入ったり、契約条件が合わなかったりすれば、2番手へ順番が回ることがあります。
一方で、1番手が順調に審査を通過して契約まで進めば、2番手には回ってきません。そのため、2番手になった一件だけを待ち続けるのはリスクがあります。
2番手になったら、
「どうやって逆転する?」ではなく、
「順番が来たらすぐ動ける?」を考える。
申込書や必要書類を準備し、初期費用や契約条件を確認しておく。そしてその物件を待ちながら、同じマンションの別部屋や似た条件の物件も探しておく。この動き方が、実際のお部屋探しでは安心です。
また、2番手になった物件について「何がそんなに気に入ったのか」を整理しておけば、別の物件を探すときにも役立ちます。
一つの部屋を逃さないことより、自分に合う部屋を最終的に一つ確保すること。これがお部屋探しの目的です。
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