管理がいいマンションはエントランスを見れば分かる?
管理がいいマンションはエントランスを見れば分かる?
賃貸マンションを内見するとき、多くの方はできるだけ早く部屋の中を見たいと思います。しかし、不動産会社として物件をご案内するときは、室内へ入る前からすでにチェックしている場所があります。それがエントランスや集合ポスト、掲示板、駐輪場などの共用部分です。
管理状態が良いマンションは、築年数が経過していても気持ちよく暮らせることがあります。反対に、室内がきれいでも共用部分の管理が気になる建物では、入居後にストレスを感じるかもしれません。
「毎日きちんと管理されているか」を見る。
エントランスを見ると何が分かる?
エントランスは、マンションの中でも人の出入りが多い場所です。床の汚れ、ゴミ、照明、扉、掲示物など、日常的な管理状態が比較的表れやすい場所でもあります。
ここで重要なのは「新しいか」「高級感があるか」ではありません。築30年でも清掃が行き届いているマンションはありますし、築浅でも共用部の使われ方が気になる物件はあります。見るべきなのは建物の年齢ではなく、現在どのように維持されているかです。
まず見るのは「床」
エントランスへ入ったら、最初に床を見てみてください。多少の砂や雨の日の水滴があるのは当然ですが、長期間放置されているような汚れやゴミがないかを見ると、清掃状況を判断する材料になります。
特に建物の隅、階段の端、集合ポストの下などは違いが出やすい場所です。中央だけがきれいでも、端にほこりやチラシがたまっているなら、清掃頻度などを確認してみてもよいでしょう。
集合ポストは意外と情報量が多い
不動産屋が共用部でよく見る場所の一つが集合ポストです。チラシが大量にあふれているポストが何個もある、ポスト周辺に不要な広告が散乱している、といった状態なら少し気になります。
逆に、不要チラシ用のゴミ箱が設置され、周辺も整理されている建物なら、日常的に管理されていることが伝わります。ただし、一つのポストがいっぱいだからといって建物全体の管理が悪いとは限らないため、複数の場所を合わせて判断します。
掲示板を見ると「管理会社の温度感」が分かる
内見時にぜひ見てほしいのが掲示板です。掲示物の日付が新しいか、期限切れのお知らせが何か月も残っていないか、内容が整理されているかを確認します。
さらに、「夜間の騒音に注意」「ゴミ出しルールを守ってください」「共用廊下に私物を置かないでください」といった掲示が大量にある場合は、入居者間で何らかの問題が起きている可能性も考えられます。ただし、注意書きがあること自体は、管理側が問題に対応している証拠でもあります。
つまり、見るべきなのは「注意書きがある=悪いマンション」ではなく、どのような問題があり、それに対して管理側が動いているかです。
ゴミ置場はかなり重要
可能であれば、内見時にゴミ置場も確認してみてください。分別されているか、指定日以外のゴミが大量に放置されていないか、臭いや汚れが極端ではないかなどを見ると、建物の管理状態だけでなく入居者の使い方も見えてきます。
中央区のマンションでは建物内にゴミ置場がある物件もありますが、設備が立派でも使われ方が悪ければ快適とは限りません。「24時間ゴミ出し可」という設備条件だけでなく、実際の状態を見ることが大切です。
駐輪場を見ると「ルールが機能しているか」が見える
自転車がきれいに並んでいるか、長期間使われていないような自転車が放置されていないか、駐輪シールなどで管理されているかもチェックポイントです。
中央区は自転車で銀座、日本橋、東京駅周辺などへ移動しやすいため、自転車を生活に取り入れる方も少なくありません。自分が利用する予定なら、空き状況だけでなく「実際に使いやすそうか」まで見ておきましょう。
エレベーターの中も確認する
エレベーターは毎日利用する設備なので、意外と住み心地に影響します。床や壁が極端に汚れていないか、照明が切れたままになっていないか、臭いが気にならないかなどを確認します。
また、エレベーター内に養生が施されている場合でも、それだけで管理が悪いとは限りません。引っ越しや工事のため一時的に設置されていることもあるので、「なぜこの状態なのか」を見ることが重要です。
共用廊下は「私物」を見る
室内へ向かう途中では、共用廊下もチェックします。玄関前に大量の荷物や傘、自転車などが置かれている住戸が多い場合は、共用部分の使われ方が少し気になるところです。
避難経路となる共用廊下では、安全面からも物を置かないことが基本です。管理会社が定期的に巡回し、共用部の使用ルールが保たれているかを見る材料になります。
「臭い」は写真では絶対に分からない
ポータルサイトの写真では確認できない情報の代表が臭いです。エントランス、ゴミ置場、廊下、エレベーターなどで、排水、タバコ、飲食物などの臭いが気にならないか確認してみてください。
もちろん、その日だけ一時的に臭うこともあります。そのため一度の内見だけで断定する必要はありませんが、毎日通る場所なので、強く気になる場合は原因を確認した方がよいでしょう。
宅配ボックスも「ある・ない」だけではない
宅配ボックス付きマンションなら、実際の状態も見てみましょう。長期間荷物が残っているように見える、故障中の表示があるなど、設備があっても十分に活用できないケースがあります。
物件検索では「宅配ボックスあり」にチェックを入れますが、内見ではその一歩先の「ちゃんと使えそうか」まで確認する。これは宅配ボックスに限らず、マンション設備全般に共通する考え方です。
管理人がいる=管理が良い、とは限らない
「管理人あり」と書かれていると安心感がありますが、勤務形態はマンションによって異なります。常駐、日勤、巡回などがあり、管理人がいない時間帯もあります。
逆に、管理人が常駐していなくても、定期清掃や管理会社の巡回がきちんと行われ、非常にきれいに維持されている建物もあります。「管理人あり」という文字だけではなく、実際の共用部を見る方が分かりやすいでしょう。
築古マンションほど「管理状態」で差が出る
以前の記事で「築20年は古いのか?」を取り上げましたが、築年数が経過したマンションほど管理状態を見ることが重要です。同じ築30年でも、日常清掃や修繕が行われている建物と、そうでない建物では印象が大きく違います。
そのため、築古という理由だけで候補から外す必要はありません。むしろ家賃を抑えて中央区に住みたい場合、「築年数は経っているけれど、管理状態が良いマンション」は狙い目になることがあります。
内見で確認したい共用部チェックリスト
- エントランス:床・照明・扉・ゴミの状態
- 集合ポスト:チラシが大量に放置されていないか
- 掲示板:掲示物の日付・内容・整理状況
- ゴミ置場:分別・臭い・放置ゴミの状態
- 駐輪場:自転車が整理されているか
- エレベーター:汚れ・臭い・設備状態
- 共用廊下:私物やゴミが放置されていないか
一つだけ気になる場所があったからといって、「管理が悪い」と決めつける必要はありません。複数の共用部分を見て、建物全体としてきちんと維持されているかを判断するのがおすすめです。
不動産屋は部屋に入る前から内見している
実際に中央区で物件をご案内していると、室内に到着するまでに建物についてかなりの情報が得られます。エントランスから入り、ポストの前を通り、エレベーターに乗り、共用廊下を歩く。この数分間も重要な内見です。
お客様が室内のキッチンや浴室を見ている一方で、不動産会社側は建物全体の状態も見ています。部屋だけリフォームされていてきれいでも、共用部分は入居者個人では変えられないからです。
でも、エントランスや廊下は
自分一人では変えられません。
まとめ|管理の良さは「豪華さ」より「日常」に出る
管理がいいマンションかどうかを、エントランスだけで100%判断することはできません。ただ、エントランスを入口として、集合ポスト、掲示板、ゴミ置場、駐輪場、エレベーター、共用廊下まで見ると、管理状態を判断する材料はかなり増えます。
大理石のエントランスや高級なソファがあるから管理が良いわけではありません。築年数が経過していても、床が清掃され、掲示物が整理され、ゴミ置場や駐輪場がきちんと維持されているマンションには、日常的な管理の積み重ねが表れます。
中央区でお部屋を探すときは、「室内がきれいだった」で内見を終わらせず、建物を出るまでが内見だと思って共用部分も見てみてください。
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