SUUMOの物件はなぜ募集終了ばかり?「おとり物件」と「申し込み済み」の違い、無駄足を防ぐ部屋探し
SUUMOの物件はなぜ募集終了ばかり?「おとり物件」と「申し込み済み」の違い、無駄足を防ぐ部屋探し
「SUUMOで気に入った物件を見つけたのに、問い合わせたら募集終了」「昨日まで掲載されていたのに、もう申し込みが入っている」「空いていると聞いて不動産会社へ行ったのに、実際は紹介できなかった」。
こんな経験、ありませんか?
せっかく時間をかけて物件を探したのに、問い合わせるたびに「もうありません」と言われると、嫌になってしまいますよね。
中には「本当に募集していたの?」「来店してもらうための広告だったのでは?」と疑いたくなる方もいるでしょう。
実際、賃貸物件の募集状況は日々変化します。しかし、すべてが単なるタイミングの問題とは限りません。広告情報の更新が遅れている場合や、取引できない物件が掲載され続けている場合もあります。
今回は、不動産仲介の現場目線から、ネットで見つけた物件が募集終了になっている理由と、無駄な問い合わせや来店を減らすためのポイントをご紹介します。
1.なぜネットには募集終了の物件が掲載されているの?
SUUMOやHOME'Sなどの不動産ポータルサイトには、多くの賃貸物件が掲載されています。
しかし、インターネットに掲載されている情報が、常に最新の募集状況を反映しているとは限りません。
例えば、ある物件に申し込みが入った後、その情報が広告を掲載している不動産会社へ伝わるまでに時間がかかることがあります。
また、管理会社から情報を受け取った後、掲載している広告の更新作業が完了するまでに時間差が生じる場合もあります。
そのため、検索サイトでは募集中と表示されていても、実際には申し込みが入っていることがあります。
ただし、情報更新の時間差があるからといって、取引できない物件をいつまでも掲載してよいわけではありません。
2.「募集中」「申し込み済み」「契約済み」は違う
賃貸物件の募集状況を理解するうえで、まず知っておきたいのが「募集中」「申し込み済み」「契約済み」の違いです。
募集中
一般的には、入居希望者を募集している状態です。ただし、ほかの方が申し込みを検討していたり、すでに内見予定が入っていたりする場合もあります。
申し込み済み
入居希望者から申し込みが入り、入居審査や契約準備が進められている状態です。
まだ契約が成立していなくても、後からの申し込みや内見を受け付けない場合があります。
契約済み
賃貸借契約が成立し、通常は新たな入居者を募集できない状態です。
このように、同じ物件でも募集段階によって、内見や申し込みができるかどうかは異なります。
「まだ契約していない」ことと「今から申し込める」ことは同じではありません。
3.申し込みが入っていても募集を続ける物件がある?
賃貸物件では、先に申し込みをした方を「1番手」、その次の方を「2番手」と呼ぶことがあります。
ただし、すべての物件で2番手の申し込みを受け付けているわけではありません。
管理会社や貸主の方針によっては、1番手の申し込みが入った時点で、新たな内見や申し込みを停止する場合があります。
一方、1番手の審査結果が出るまで、2番手以降の申し込みを受け付ける場合もあります。
そのため、「申し込みが入っている」と言われたら、何番手まで受け付けているのか、内見できるのかを確認することが重要です。
なお、2番手で申し込めたとしても、必ず契約できるわけではありません。
4.「空いています」と言われても内見できないことがある
賃貸物件では、「空室であること」と「内見できること」も別の問題です。
例えば、前の入居者が退去していても、室内のクリーニングやリフォーム工事が終わっていない場合があります。
また、鍵の管理状況や管理会社の案内方法によって、すぐに内見できないこともあります。
反対に、まだ入居者が住んでいる物件でも、退去予定として募集されている場合があります。
その場合は、実際に室内を見られる時期が退去後になることもあります。
問い合わせの際には、募集状況だけでなく、内見可能日や鍵の手配についても確認しましょう。
5.「おとり物件」とは何?
不動産広告では、実際には取引できない物件や、取引する意思のない物件などを広告することが「おとり広告」に該当する場合があります。
例えば、すでに契約済みで取引できない物件を掲載し続けることや、実際には紹介する意思のない物件で問い合わせを集めることなどです。
こうした不当な広告表示は、宅地建物取引業法や景品表示法、不動産の表示に関する公正競争規約などによって規制されています。
重要なのは、おとり広告の問題が、必ずしも故意にお客様をだまそうとした場合だけに限られないことです。
契約済み物件を広告から削除せず、取引できない状態で掲載し続けることも問題となります。
ただし、問い合わせの直前に申し込みが入ったというだけで、その広告が直ちにおとり広告だと断定できるわけではありません。
実際の募集状況や広告の掲載経緯などを確認する必要があります。
※制度確認日:2026年10月19日。国土交通省、消費者庁および不動産公正取引協議会の公表資料を参考にしています。
6.「ある呼び」という言葉を聞いたことがありますか?
不動産業界では、問い合わせのあった物件について「まだあります」「募集中です」などと伝えて来店を促す行為を、俗に「ある呼び」と呼ぶことがあります。
もちろん、本当に募集中で、正確な情報を伝えているのであれば問題はありません。
問題なのは、実際には募集が終了していることを把握していながら、募集中であるかのように伝えて来店を促すことです。
お客様にとっては、交通費も移動時間も大切なものです。
「店舗まで来ていただければ、ほかの物件も紹介できます」という提案自体が悪いわけではありません。
しかし、それなら最初から「お問い合わせの物件は終了していますが、似た条件の物件をご紹介できます」と正直に伝えるべきでしょう。
7.来店したら別の物件を紹介された。それはおかしい?
問い合わせた物件が募集終了となり、別の物件を紹介されること自体は、不自然なことではありません。
賃貸物件は募集状況が変わるため、希望条件に近い代替物件を提案することは、不動産仲介の大切な仕事の一つです。
ただし、最初から紹介できないと分かっている物件を募集中と説明し、来店後に別の物件へ誘導するのであれば話は別です。
大切なのは、お客様が来店する前に、問い合わせた物件の正確な状況を伝えているかどうかです。
そのうえで代替物件を提案するのであれば、お客様自身が来店するかどうかを判断できます。
8.無駄足を防ぐために問い合わせ時に聞きたいこと
気になる賃貸物件が見つかったら、問い合わせの際に次の項目を確認してみましょう。
- ① 現在の募集状況:今も新規の申し込みを受け付けているか
- ② 申し込み状況:すでに1番手などの申し込みが入っていないか
- ③ 内見の可否:実際に室内を見学できるか
- ④ 内見可能日:いつから、どのような方法で見学できるか
- ⑤ 入居可能日:希望する引っ越し時期に間に合うか
- ⑥ 募集条件:家賃や初期費用などに変更がないか
- ⑦ 再確認:来店や内見の直前に募集状況を再確認してもらえるか
特に、遠方から内見に来る方や、仕事を休んで来店する方は、事前の確認が重要です。
9.「今は募集中」でも、その状態が続く保証はない
不動産会社が問い合わせ時に募集状況を確認しても、その後に別の方から申し込みが入る可能性があります。
例えば、午前中は募集中だった物件が、午後には申し込み済みになることもあります。
そのため、確認した時点で募集中であることと、数日後の内見時まで募集が続くことは別です。
不動産会社には、確認できた事実を正確に伝えることが求められますが、将来の募集状況まで保証できるわけではありません。
だからこそ、問い合わせ時だけでなく、来店前や内見前にも状況を確認することが大切です。
10.物件の問い合わせは複数の不動産会社にした方がいい?
同じ物件が複数の不動産会社から掲載されている場合、それぞれに問い合わせる方もいるでしょう。
ただし、複数の会社が同じ管理会社の募集情報を利用している場合、最終的な募集状況の確認先が同じこともあります。
そのため、問い合わせ先を増やせば必ず正確な情報が得られるというわけではありません。
むしろ、募集状況を丁寧に確認し、申し込み状況や内見の可否まで説明してくれる不動産会社を選ぶことが重要です。
物件情報の多さだけでなく、確認の丁寧さにも注目してみましょう。
11.募集終了の物件ばかり見つかるときは探し方を見直そう
問い合わせる物件が次々に募集終了となる場合、希望条件や探し方を見直すことも一つの方法です。
例えば、人気のある駅や築浅物件、家賃が周辺相場と比べて割安な物件などは、希望者が集まりやすい場合があります。
また、希望条件が細かすぎると、候補が限られ、同じ物件ばかり目にすることもあります。
そのような場合は、駅徒歩や築年数、設備などの条件を少し広げてみましょう。
検索サイトに掲載された物件だけでなく、不動産会社に希望条件を伝え、現在紹介できる候補を整理してもらう方法もあります。
12.共栄不動産が大切にしているのは「正直な物件紹介」
センチュリー21共栄不動産が大切にしているのは、お客様に正確な情報をお伝えすることです。
お問い合わせいただいた物件が募集終了しているのであれば、募集終了しているとお伝えします。
現在募集中であれば、その状況を確認してお伝えします。
そして、募集中であっても、すでに申し込みが入っているのか、内見できるのか、希望する入居時期に間に合うのかまで、可能な限り確認します。
「あります」とお伝えすることよりも、「どのような状況で募集されているのか」をお伝えすることが重要だと考えています。
お客様にとって、部屋探しに使える時間は限られています。
その貴重な時間を、正確でない情報によって無駄にしてほしくありません。
13.良い不動産会社は「ありません」もきちんと言える
物件探しでは、希望する部屋が見つかったときほど、早く内見したいと思うものです。
しかし、不動産会社から「もう募集終了しています」と言われることもあります。
残念な回答ではありますが、それは正確な情報を確認できた結果かもしれません。
大切なのは、希望する物件が終了していたときに、理由や現在の状況を丁寧に説明してくれるかどうかです。
また、代わりの物件を紹介する際も、お客様の希望条件に合っているかを考える必要があります。
「あります」と言ってくれる会社より、「ないものはない」と正直に伝えてくれる会社の方が、結果として安心して相談できることもあるのではないでしょうか。
まとめ|募集状況を正確に確認して、無駄のない部屋探しを
SUUMOやHOME'Sなどに掲載されている物件でも、問い合わせ時には募集終了となっている場合があります。
募集状況の変化や広告更新の時間差が原因となることもありますが、取引できない物件を掲載し続けることは、広告上の問題になる場合があります。
また、「募集中」「申し込み済み」「契約済み」は異なり、募集中でも内見できない場合があります。
部屋探しで無駄足を防ぐためには、募集状況だけでなく、申し込み状況や内見の可否まで確認することが重要です。
センチュリー21共栄不動産では、東京都内を中心に賃貸物件のご紹介を行っています。
私たちは、お問い合わせいただいた物件について、募集状況や内見の可否、ほかの申し込み状況などを確認し、分かったことを正確にお伝えすることを大切にしています。
「気になる物件が本当に募集中なのか知りたい」「何度問い合わせても募集終了と言われる」「無駄な来店をせずに部屋探しを進めたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ないものは、ない。あるものは、ある。そして、ある場合も、状況をきちんと確認する。
そんな当たり前を大切にしながら、お客様の時間を無駄にしない部屋探しをお手伝いいたします。