敷金0・礼金0なのに初期費用が高い!なぜ?
敷金0・礼金0なのに初期費用が高い!なぜ?
賃貸物件を探していて、「敷金0・礼金0」と書かれた物件を見ると、かなり初期費用が安そうに感じます。実際、敷金と礼金がどちらも不要なら、家賃1か月分、2か月分の負担がなくなるため、大きなメリットです。
ところが、いざ見積書を出してもらうと「思ったより高い」「敷金も礼金もゼロなのに、どうして50万円近くかかるの?」と驚く方もいます。
その理由はシンプルです。賃貸契約の初期費用は、敷金と礼金だけでできているわけではありません。
敷金0・礼金0は、
「初期費用0」ではありません。
今回は、中央区で実際に賃貸物件をご紹介している不動産会社の目線から、ゼロゼロ物件でも初期費用が高くなる理由を、項目ごとに分かりやすく解説します。
まず、賃貸の初期費用には何が含まれる?
賃貸契約の初期費用には、一般的に敷金、礼金、仲介手数料、保証会社、前家賃、日割り家賃、火災保険、鍵交換費用などが含まれます。
物件によっては、24時間サポート、消毒費用、事務手数料、退去時クリーニング費用などが加わることもあります。
つまり、敷金と礼金がゼロになっても、その他の項目が残っていれば、初期費用全体はそれなりの金額になります。
理由① 前家賃がかかる
初期費用が高く感じる大きな理由の一つが、前家賃です。
賃貸契約では、契約開始時に翌月分の家賃を前払いすることがあります。例えば家賃15万円の物件なら、前家賃だけで15万円です。
敷金0・礼金0でも、前家賃は「住むために必要な家賃」なので、当然ながら支払いが必要になります。
そのため、「敷金も礼金もないのに15万円も請求されている」という場合、その多くは前家賃です。
理由② 日割り家賃がかかる
月の途中から契約を開始する場合、契約開始日から月末までの日割り家賃が発生します。
例えば家賃15万円の物件に9月20日から入居する場合、9月20日から9月30日までの日割り家賃と、10月分の前家賃をまとめて支払うことがあります。
この場合、契約時に「1か月分以上の家賃」を支払うことになるため、初期費用が高く見えます。
家賃は「費用」ではありますが、
敷金・礼金とは違って
その期間に住むためのお金です。
理由③ 保証会社の初回保証料がある
現在の賃貸契約では、保証会社の利用が条件になっている物件も多くあります。
保証会社を利用する場合、契約時に初回保証料が発生します。金額や計算方法は保証会社や契約内容によって異なります。
家賃だけでなく、管理費などを含めた月額賃料等を基準に計算される場合もあるため、家賃15万円でも初回保証料が数万円以上になることがあります。
敷金0・礼金0の表示ばかり見ていると、保証会社の費用を見落としやすいため注意が必要です。
理由④ 仲介手数料がある
敷金0・礼金0でも、仲介会社を通して契約する場合には仲介手数料が発生することがあります。
例えば家賃15万円なら、仲介手数料もまとまった金額になります。そのため、敷金・礼金がなくても、前家賃と仲介手数料だけでかなりの金額になります。
物件広告で「初期費用を抑えられます」と書かれていても、何がゼロなのかを確認することが重要です。
理由⑤ 火災保険料がある
賃貸契約では、借家人賠償責任などを含む火災保険への加入を求められることがあります。
火災保険料は物件や保険内容によって異なりますが、契約時に一定額をまとめて支払うケースがあります。
金額としては敷金や礼金より小さいことが多いですが、保証会社や鍵交換費用などと重なると、初期費用全体を押し上げます。
理由⑥ 鍵交換費用がある
入居時に鍵を交換するための費用が設定されている物件もあります。
一般的なシリンダーキーだけでなく、ディンプルキー、カードキー、電子キーなど、鍵の種類によって費用が変わることがあります。
募集図面の下部や備考欄に記載されていることもあるため、敷金0・礼金0という大きな表示だけでなく、細かい費用項目まで見ることが大切です。
理由⑦ 24時間サポートなどの費用がある
物件によっては、24時間サポートサービスや緊急対応サービスなどへの加入が条件になっている場合があります。
鍵を紛失した、水漏れが起きた、設備トラブルが発生したといった場合のサポートを受けられるサービスですが、契約時または月額で費用が発生することがあります。
そのため、敷金0・礼金0でも、こうした付帯サービスが複数あると初期費用は高くなります。
理由⑧ 退去時クリーニング費用を先に払うことがある
敷金ゼロの物件では、退去時に必要となるクリーニング費用を契約時に支払う契約になっていることがあります。
敷金がある物件なら、退去時に敷金から精算されることがありますが、敷金ゼロでは預かっているお金がないため、クリーニング費用をあらかじめ設定しているケースがあります。
つまり、敷金がゼロになった代わりに、別項目として費用が設定されているということです。
ゼロゼロ物件だから「何か怪しい」とは限らない
敷金0・礼金0と聞くと、「何か理由があるのでは?」と心配する方もいますが、必ずしも問題がある物件というわけではありません。
貸主が早く入居者を決めたい、競合物件との差別化をしたい、初期費用を抑えて募集しやすくしたいなど、さまざまな理由があります。
重要なのは、敷金・礼金がゼロであることではなく、その他の契約条件を含めて総額を確認することです。
実際にどのくらいかかる?家賃15万円で考えてみる
例えば、家賃15万円・管理費1万円、敷金0・礼金0の物件を想定してみます。
仮に契約時に、前家賃16万円、日割り家賃、保証会社、仲介手数料、火災保険、鍵交換費用、24時間サポートなどが必要になれば、敷金・礼金がなくても数十万円の初期費用になります。
そのため、「ゼロゼロだから20万円くらいで契約できるはず」と思っていると、見積書を見たときに大きな差を感じてしまいます。
初期費用は、
「敷金+礼金」ではなく、
「契約時に支払うすべてのお金」。
「前家賃」は損しているわけではない
初期費用の見積書を見ると、前家賃が高く感じることがあります。ただし、これは敷金や礼金のように契約のためだけに支払うお金ではありません。
例えば10月分の家賃を9月の契約時に支払っているだけで、10月にもう一度同じ家賃を払うわけではありません。
初期費用を考えるときは、「戻ってこない費用」と「今後の家賃を先に払っている費用」を分けて見ると理解しやすくなります。
初期費用を「3種類」に分けると分かりやすい
見積書が複雑な場合は、初期費用を3種類に分けると整理しやすくなります。
- 契約するための費用:礼金、仲介手数料、保証会社、鍵交換費用など
- 預けるお金:敷金など
- 住むための家賃:日割り家賃、前家賃、管理費など
同じ「初期費用40万円」でも、その40万円のうち20万円が前家賃なのか、それとも手数料などの戻らない費用なのかで意味は大きく違います。
敷金ゼロなら退去時費用も確認する
敷金がない物件では、入居時の負担は軽くなります。ただし、退去時に原状回復費用などの精算が発生する可能性はあります。
「敷金ゼロ=退去時に何も払わなくていい」という意味ではありません。
契約時には、退去時クリーニング費用の設定や原状回復に関する契約条件を確認しておくことが大切です。
礼金ゼロなら本当にその分安い?
礼金がゼロなら、その分だけ契約時の負担は減ります。ただし、家賃や管理費が周辺相場より高ければ、長期間住むことで差が逆転する可能性があります。
例えば礼金15万円が不要でも、家賃が周辺より毎月1万円高ければ、15か月で15万円の差になります。
そのため、礼金ゼロのメリットは大きいですが、最終的には月額費用とのバランスを見る必要があります。
短期解約違約金もチェックする
敷金0・礼金0やフリーレントなど、初期費用を抑えた募集条件では、一定期間以内に解約した場合の違約金が設定されていることがあります。
長期間住む予定ならあまり問題にならないこともありますが、転勤や住み替えの可能性がある方は注意が必要です。
契約書や募集図面の備考欄に記載されている場合があるため、「何年以内に解約するといくらかかるのか」を確認しておくと安心です。
月額費用にも小さな費用が付いていることがある
契約時だけでなく、毎月の支払額も確認しましょう。
保証会社の月額保証料、24時間サポート、口座振替手数料などが月額で設定されている物件もあります。
家賃13万円・管理費1万円なら14万円と思っていても、その他の月額費用を含めると14万3,000円になる、といったこともあります。
物件を比較するときは、家賃ではなく「毎月いくら口座から出ていくか」で確認することをおすすめします。
「初期費用が安い物件」を探すなら何を見る?
初期費用を本当に抑えたい場合は、敷金0・礼金0という条件だけで検索しない方がよいでしょう。
礼金ゼロ、仲介手数料、フリーレント、保証会社費用、鍵交換費用、その他の付帯費用まで含めて比較します。
例えば礼金1か月でもフリーレント1か月が付いていれば、実質的な初期負担がゼロゼロ物件より小さくなることもあります。
初期費用20万円の物件と40万円の物件、どちらがお得?
初期費用だけを見ると20万円の物件がお得に見えます。しかし、家賃が毎月2万円高ければ、10か月で20万円の差になります。
そのため、短期間だけ住むのか、2年以上住むのかによって答えは変わります。
不動産会社としては、契約時の金額だけでなく、1年・2年住んだときの総額で比較することをおすすめしています。
「ゼロゼロ」という言葉だけで候補を決めない
「敷金0・礼金0」は検索するときに非常に分かりやすい条件です。ただし、それだけを理由に候補を絞り込むと、他の魅力的な物件を見落とすことがあります。
例えば敷金1か月・礼金1か月でも、家賃が2万円安く、駅から近く、部屋も広いなら、長期的にはそちらの方がお得な可能性があります。
逆に、ゼロゼロ物件で家賃も相場並み、その他の費用も少ないなら、非常に条件の良い物件と言えます。
不動産屋なら初期費用見積書をこう見る
私たちが初期費用を比較するときは、単純に合計金額だけでは見ません。「何にいくら払っているのか」を一つずつ確認します。
- 敷金・礼金はいくらか
- 日割り家賃と前家賃はいくらか
- 仲介手数料はいくらか
- 保証会社の初回費用はいくらか
- 火災保険はいくらか
- 鍵交換費用はいくらか
- 24時間サポート等の費用はあるか
- 退去時クリーニング費用はいつ払うか
- 短期解約違約金はあるか
- 毎月追加される費用はあるか
そして、必要であれば2つの物件を並べて、契約時だけでなく2年間の支払総額まで比較します。
不明な費用があったら遠慮なく聞く
初期費用の見積書には、普段あまり見慣れない項目が載っていることがあります。
「これは何の費用ですか?」「必須ですか?」「毎月かかりますか?」「退去時にもかかりますか?」と確認して問題ありません。
不動産会社側も、費用の内容をきちんと理解してもらったうえで契約していただく方が、その後のトラブルを防ぎやすくなります。
分からない費用は、
「とりあえず払う」のではなく、
「何のためのお金?」と確認する。
中央区では初期費用の差も大きくなりやすい
中央区では家賃が10万円台、20万円台になる物件も多いため、家賃を基準に計算される費用の金額も大きくなります。
同じ「礼金1か月」でも、家賃10万円なら10万円、家賃20万円なら20万円です。そのため、敷金・礼金の有無による初期費用差も大きく感じやすくなります。
だからこそ、中央区のお部屋探しでは家賃だけでなく、契約時に必要な現金を最初から確認しておくことが重要です。
まとめ|敷金0・礼金0でも「契約時に必要なお金」は別にある
敷金0・礼金0は、初期費用を抑えるうえで非常に魅力的な条件です。しかし、それは「契約時にお金がほとんどかからない」という意味ではありません。
前家賃、日割り家賃、仲介手数料、保証会社、火災保険、鍵交換費用、24時間サポート、その他の費用などが重なれば、ゼロゼロ物件でも数十万円の初期費用になることがあります。
一方で、その中には前家賃のように「後で払う家賃を先に払っているだけ」の項目もあります。そのため、見積書の総額だけを見て「高い」と判断するのではなく、内容を分解することが大切です。
「敷金0・礼金0なのに高い!」と思ったら、
まず見るのは合計金額ではなく、
「何にいくら払っているのか」。
そして物件を比較するときは、契約時の初期費用だけではなく、毎月の家賃・管理費・月額費用、更新費用まで含めて考えてみてください。
「最初にいくら払うか」と「2年間でいくら払うか」。この2つを見ることで、本当にお得な物件を判断しやすくなります。
中央区の賃貸・初期費用のご相談ならセンチュリー21 共栄不動産へ
センチュリー21 共栄不動産では、日本橋・人形町・茅場町・八丁堀・築地・新富町・月島・勝どき・晴海など、東京都中央区を中心に賃貸マンション・売買物件をご紹介しています。
「敷金0・礼金0なのに見積りが高い理由を知りたい」
「この初期費用の項目は何?」
「2つの物件を総額で比較してほしい」
「できるだけ初期費用を抑えて中央区に住みたい」
といったご相談もお気軽にお問い合わせください。
敷金・礼金だけではなく、保証会社、前家賃、仲介手数料、鍵交換費用、更新条件なども整理しながら、「何にいくら必要なのか」が分かる中央区のお部屋探しをお手伝いいたします。
中央区の不動産・中央区の賃貸・中央区のお部屋探しは、センチュリー21 共栄不動産までお気軽にご相談ください。