ネットに載る前の物件って本当にあるの?

賃貸情報

ネットに載る前の物件って本当にあるの?

お部屋探しをしている方から、よく聞かれる質問があります。それが「ネットに載る前の物件って本当にあるんですか?」というものです。

結論から言えば、あります。ただし、よくイメージされるような「一部の不動産会社しか知らない秘密の物件」が大量にあるという意味ではありません。

実際には、物件の募集が始まってからSUUMOなどのポータルサイトに掲載されるまでに少し時間差があるケースや、退去予定の段階で不動産会社が先に情報を把握しているケースなどがあります。

ネットに載る前の物件はある。
でも多くの場合は、
「秘密の物件」ではなく「時間差の物件」です。

今回は、中央区で実際に賃貸物件をご紹介している不動産会社の目線から、ネット掲載前の物件とはどのようなものなのか、なぜ情報に時間差が出るのか、そして本当に良い物件を早く知るにはどうすればいいのかを解説します。

そもそも物件情報はどうやってネットに載る?

賃貸物件の募集が始まると、まず貸主や管理会社が募集条件を決めます。家賃、管理費、敷金・礼金、入居可能時期、ペット条件、契約形態などを整理して、仲介会社へ情報が流れていきます。

その後、不動産会社が物件情報を確認し、ポータルサイトへ登録します。写真を選び、間取り図を準備し、物件コメントや設備情報を入力するため、情報が出た瞬間に自動でネット掲載されるわけではありません。

この「募集開始」と「一般のお客様がネットで見ることができる状態」の間に、少し時間差が生まれることがあります。

ケース① 募集開始直後で、まだポータルサイトに載っていない

最も分かりやすいのが、募集開始直後です。管理会社から新しい募集情報が出ても、各不動産会社がSUUMOなどへ掲載するまでには作業時間が必要です。

その間、不動産会社側ではすでに物件の存在を把握しているのに、一般のお客様がネットで検索してもまだ表示されないことがあります。

このタイミングで希望条件と合うお客様がいれば、「今日出たばかりですが、こういう物件があります」と先にご紹介することがあります。

ケース② 退去予定の段階で募集が始まっている

賃貸物件は、現在の入居者が退去してから初めて募集するとは限りません。退去予定日が決まった段階で次の入居者を募集し始めることがあります。

例えば、現在の入居者が10月末に退去することが決まっており、11月中旬頃から次の入居ができそうな場合です。まだ室内を内見できなくても、募集条件だけ先に決まっていることがあります。

こうした退去予定物件は、空室になってから探し始める方より少し早く情報を得られる可能性があります。

ケース③ 管理会社から先に情報が届く

不動産会社は、さまざまな管理会社や貸主から物件情報を受け取っています。その中で、新規募集や退去予定の情報が先に届くことがあります。

その時点で希望条件がはっきりしているお客様がいれば、「まだネットでは見かけないかもしれませんが、こういう募集が出ています」とご紹介することがあります。

これは特別な裏ルートというより、日常的に物件情報を扱っている不動産会社と一般のお客様との情報取得タイミングの違いです。

ケース④ 同じ物件でも、不動産会社によって掲載開始日が違う

一つの賃貸物件を複数の不動産会社が広告することがあります。その場合、すべての会社が同じ時間にネット掲載するわけではありません。

A社は午前中に掲載し、B社は翌日に掲載、C社はそもそも掲載しないということもあります。

つまり、「ネットに載っていない」と思っていても、別の不動産会社ではすでに情報を持っていることがあります。

「未公開物件」と「ネット未掲載物件」は少し違う

ここは言葉を分けて考えた方が分かりやすいです。

一般的に「未公開物件」と聞くと、どこにも公開されておらず、限られた人だけが知っている物件をイメージするかもしれません。しかし賃貸では、「まだポータルサイトに掲載されていないだけ」というケースも多くあります。

そのため、不動産会社が「未公開です」と言っていても、数時間後や翌日にはネットに掲載される可能性があります。

「未公開=特別」ではなく、
「まだネットに出ていないだけ」
ということもあります。

ネットに載っていない=安い物件ではない

「ネットに載る前の物件なら、相場より安いのでは?」と期待されることもありますが、これは別の話です。

募集開始直後だからといって家賃が安いわけではありません。むしろ貸主側は、まず現在の募集条件で反応を見たいと考えていることもあります。

ネット掲載前だから「掘り出し物」なのではなく、単純に早い段階で情報を知ることができるというメリットが中心です。

良い物件ほど「ネットに載った瞬間」に動くことがある

駅近、築浅、家賃が相場並み、間取りが使いやすいなど、条件のバランスが良い物件は問い合わせが集中することがあります。

そのため、ネット掲載から数日後に見つけるより、募集開始直後に情報を受け取れた方が内見予約や申込みの準備を早く進められます。

ただし、「早く知った人が必ず借りられる」ということではありません。申込み順、審査、貸主判断などによって契約まで進めるかは変わります。

ネット掲載前なら内見できる?

これは物件によります。

すでに空室で鍵の手配ができる物件なら、ネット掲載前でも内見できる可能性があります。一方、まだ入居中の退去予定物件なら、基本的には退去するまで室内を見ることができません。

その場合は、同じ間取りの過去写真、同マンションの別部屋、外観、共用部、周辺環境などを確認しながら判断することになります。

内見できるまで待っていたら申込みが入ることもある

退去予定物件では、「内見できるようになってから考えます」という選択ももちろんあります。ただし、その前に別の方から申込みが入ることもあります。

特に人気マンションでは、過去に同じ建物を見たことがある方や、室内を見なくても条件を理解できる方が先に申し込むケースがあります。

だからといって、無理に内見前申込みをする必要はありません。重要なのは、内見できるまで待つメリットと、待っている間に募集終了する可能性の両方を理解して判断することです。

「先行申込」と「先行契約」は同じではない

退去予定の物件では、「先行申込」という言葉を聞くことがあります。これは、室内をまだ内見できない段階で申込みをする方法です。

一方、物件によっては内見前に契約まで進める条件になっている場合もあります。先行申込後に内見してから最終判断できるのか、それとも契約手続きを進める必要があるのかは、物件ごとに異なります。

そのため、「とりあえず申込みだけして押さえておこう」と考えず、申込み後の流れを必ず確認してください。

ネット未掲載だからといって急いで契約する必要はない

不動産会社から「まだネットに出ていません」と言われると、特別感があり、早く決めなければと思うかもしれません。

しかし、ネット未掲載であること自体は契約を急ぐ理由にはなりません。家賃、立地、間取り、契約条件などを確認し、自分に合う物件かどうかを判断することが大切です。

「ネットに出る前だから借りる」のではなく、
「条件が合っている物件を、早く知れた」
と考える。

本当に価値があるのは「未公開」より「新着」

不動産屋としては、「未公開物件を紹介してください」より「条件に合う新着物件が出たらすぐ教えてください」と依頼する方が実用的だと思います。

未公開という言葉にこだわると、ネット掲載されている良い物件を見落としてしまう可能性があります。

重要なのは公開されているかどうかではなく、現在募集していて、自分の条件に合い、申込み可能な物件かどうかです。

不動産会社はネットに載っている物件しか紹介できない?

そんなことはありません。

不動産会社は、自社ホームページやポータルサイトに掲載している物件だけを紹介しているわけではありません。管理会社などから募集情報を確認しながら、条件に合う物件を探します。

そのため、SUUMOで見つけた物件を問い合わせた際に、「こちらは申込みが入っていますが、似た条件で新しく出た物件があります」と別の物件をご提案できることがあります。

ポータルサイトに載っていない理由はほかにもある

すべての募集物件が必ずSUUMOなどに掲載されるわけではありません。

貸主や管理会社の募集方針、広告条件、掲載作業のタイミングなどによって、一部のポータルサイトには掲載されない物件もあります。

また、一つのサイトには載っていなくても別のサイトには掲載されていることもあります。そのため、一つのポータルサイトだけを見て「中央区には良い物件がない」と判断するのは少し早いです。

ただし「ネットに載っていない物件あります!」には注意も必要

「ネット非公開物件が大量にあります」「来店しないと見せられません」と強くアピールされると、気になる方もいると思います。

もちろん実際にネット未掲載の物件情報を持っている場合もあります。ただし、「未公開」という言葉だけでその不動産会社を選ぶ必要はありません。

大切なのは、物件名、家賃、募集条件、現在の募集状況などをきちんと説明してもらえるかどうかです。

「ネットに載る前」を狙うなら条件登録が有効

ネット掲載前や募集開始直後の情報を知りたいなら、不動産会社に希望条件を具体的に伝えておく方法があります。

前回の記事でも解説しましたが、「良い物件が出たら教えて」だけでは少し曖昧です。

例えば、「管理費込み15万円以内、25㎡以上、独立洗面台あり、人形町・水天宮前・八丁堀周辺、駅徒歩10分程度まで。築20年以内で、良ければすぐ内見できます」と伝えます。

条件が具体的であれば、新しい募集が出たときに「この方に合いそう」と結び付きやすくなります。

100点条件で登録しないこともポイント

新着情報を受け取るなら、条件を厳しくしすぎないことも大切です。

例えば「築5年以内、駅徒歩3分以内、30㎡以上、南向き、10階以上、管理費込み13万円」という条件だけを登録しても、そもそも対象物件がほとんど出なければ連絡できません。

「絶対条件」と「希望条件」を分けて、80点くらいの候補も紹介してもらう方が、実際には良い物件に出会いやすくなります。

ネット掲載前に知っても、判断基準がなければ意味がない

せっかく新着物件を早く紹介されても、「これは良いのかな」「もう少し考えよう」と数日悩んでいれば、その間に別の方から申込みが入る可能性があります。

そのため、早く情報を受け取ること以上に、自分の条件を整理しておくことが重要です。

家賃上限、広さ、駅距離、必須設備、妥協できる条件などが決まっていれば、新着情報を見た瞬間に「見る」「見送る」の判断がしやすくなります。

良い物件を早く知るだけでは足りない。
良い物件が出たときに、
判断できる準備が必要です。

募集開始日を聞いてみるのも面白い

気になる物件があれば、不動産会社に「この物件はいつ頃から募集していますか?」と聞いてみるのもおすすめです。

昨日出たばかりなのか、数週間募集しているのかによって、物件の状況を見るヒントになります。

ただし、募集期間が長いから悪い物件とは限りません。入居可能時期が先だったり、内見できなかったり、条件が少し特殊だったりすることもあります。

「掲載日」だけで新着か判断しない

ポータルサイトに表示される掲載日や更新日は参考になりますが、必ずしもその日が募集開始日とは限りません。

ある不動産会社が今日掲載した物件でも、管理会社側では数日前から募集していた可能性があります。

本当の意味で新着かどうかを知りたい場合は、不動産会社に現在の募集状況を確認する方が確実です。

中央区では「隣の駅」まで登録しておく

中央区で新着情報を待つ場合、駅を一つに限定しすぎない方が良いことがあります。

人形町を希望しているなら水天宮前や浜町、八丁堀なら茅場町や新富町、築地なら新富町や東銀座など、徒歩や自転車で生活圏がつながる場所があります。

募集情報は「駅名」単位で出てきますが、実際の生活は駅名の境界で区切られていません。

「駅徒歩」ではなく「生活徒歩」で考えると、新着物件の対象を広げやすくなります。

こんな人は「新着待ち」と相性がいい

今の住まいをすぐ退去する必要がなく、2~3か月くらい時間に余裕がある方は、新着物件を待ちながら探す方法と相性が良いです。

「今ある物件の中から必ず今週決めなければならない」という状況ではなく、良いものが出たら動ける方なら、募集開始直後の物件を狙いやすくなります。

一方、退去日が決まっていて引っ越しまで1週間しかない場合は、新着を待つより現在内見できる物件から選ぶ方が現実的です。

ネット掲載前の物件を紹介されたら確認したいこと

ネットに載る前の物件だからといって、確認項目が変わるわけではありません。むしろ情報が少ない段階だからこそ、条件をしっかり確認する必要があります。

  • 家賃・管理費はいくらか
  • 敷金・礼金などの契約条件はどうなっているか
  • 現在空室なのか、退去予定なのか
  • いつから内見できるのか
  • いつから入居できるのか
  • 先行申込が可能か
  • すでに他の申込みが入っていないか
  • 写真や過去の募集資料があるか
  • キャンセル時の扱いはどうなるか

「ネットに載っていない」という情報より、こうした具体的な募集条件の方がはるかに重要です。

ネット検索と不動産会社、両方使うのが効率的

ネット検索には大きなメリットがあります。自分のペースで多くの物件を比較でき、家賃相場やエリアの違いも把握しやすくなります。

一方、不動産会社に希望条件を伝えておけば、新着や退去予定など、自分ではまだ見つけていない物件を紹介してもらえる可能性があります。

そのため、「ネットか不動産会社か」の二者択一ではなく、ネットで相場を知り、不動産会社で最新状況を確認するという使い方が効率的です。

まとめ|ネットに載る前の物件はある。でも狙うべきは「未公開」より「新着」

ネットに載る前の賃貸物件は、実際にあります。募集開始からポータルサイト掲載までの時間差、退去予定情報、管理会社からの新規募集情報などによって、不動産会社が先に把握するケースがあります。

ただし、それらが必ずしも「特別に安い」「一般には出回らない」「絶対にお得」というわけではありません。多くの場合は、ネット掲載より少し早い段階で情報を知ることができるというものです。

探すべきなのは、
「秘密の物件」ではなく、
「自分に合う新着物件」です。

そのためには、不動産会社に「未公開物件ありますか?」と聞くだけではなく、家賃上限、広さ、希望エリア、入居時期、必須設備、妥協できる条件などを伝えておくことが重要です。

そして、良い物件を早く知ることと同じくらい、良い物件が出たときに「見る・申し込む・見送る」を判断できる準備をしておくことが大切です。

募集開始直後でも、ネット掲載済みでも、最終的に見るべきなのは「自分の生活に合うかどうか」です。ネットに出ているかではなく、条件とタイミングで物件を判断してみてください。

中央区の新着賃貸物件ならセンチュリー21 共栄不動産へ

センチュリー21 共栄不動産では、日本橋・人形町・茅場町・八丁堀・築地・新富町・月島・勝どき・晴海など、東京都中央区を中心に賃貸マンション・売買物件をご紹介しています。

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ご希望の家賃・広さ・エリア・入居時期・必須条件などを伺いながら、現在募集中の物件だけでなく、新着や退去予定の募集情報も確認し、タイミングまで含めた中央区のお部屋探しをお手伝いいたします。

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